2019年2月7日木曜日

マカオのカジノ産業 2018年に14%成長し4兆円

Macau gambling revenue grows 14 percent in 2018

マカオ政府博彩監察協調局の統計によると、2018年のカジノ産業の売上高(Gross Revenue from Games of Fortune)は前年の265,743百万パタカ(約3兆5117億7700万円)を14%上回る320,846百万パタカ(約4兆1119億6000万円、37.52billionUDドル)だった。前年の成長率19・1%には及ばなかったものの、2年続けて2ケタ成長だった。
2018年の月次の売上高は1月から12月まですべて前年同月を上回った。
カジノ売上は 2014年6月から2016年7月まで26カ月連続で前年割れだったが、同年8月から対前年同月比でプラスを続けている。

ゲーム種目別に見ると、総じて前年を上回っているが、回復が顕著だったのは市場の5割以上を占めるVIPバカラだ。同種目の売上は2013年には238,524百万パタカあったが、2014年に前年を約10%下回るとその翌年には2013年の半分近くにまで落ち込み、これが市場縮小に直結した。

復調に転じた2017年のVIPバカラ売上は前年比26・7%増の150,673百万パタカとなり市場全体の伸びをけん引。2018年には前年比10・2%増加し166,097百万パタカになった。
これと同時に強い回復を見せているのはマス・バカラで、2017年は前年比9・6%、2018年は前年比21・5%増加し102,397パタカとなり2013年の売上を超えた。これは「プレミアム・マス」と呼ばれる高額プレイヤーの増加だといわれている。

マカオは人口65万人の特別行政区だが、中国本土からだけでも1日に30万人が訪れている。中国では経済成長を背景に中間層、富裕層が増加している。マカオの統合型リゾート(IR)の客室はほぼ100%の稼働で、キャパシティ不足の状態で、いまなお開発が進行している。
昨年はコタイ地区にMGM社のIR「MGM COTAI」が開業。さらにメルコ社のIR「シティ・オブ・ドリームズ」内に新たなホテル「モーフィアス」が開業するなど話題があった年だった。2018年末時点のカジノ施設は41で、ゲーミングテーブル数は6,588台、スロットマシンは16,059台。

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