2013年9月24日火曜日

アイデアは「既存の要素の新しい組み合わせ」で生まれる

ナムコの池澤守氏(エンターテインメントクリエイト部)は月刊AJの連載コラムの中で何度かアイデア発想法について触れています。そこでは大抵、「組み合わせ」について語っていて、次の一文に集約できます。

<人間の考えるすべてのアイデアは、何もないところからいきなり捻り出されるものではなく、「既存の要素の新しい組み合わせ」を行うことによって生まれてきます。>


池澤さんの話ではありませんが、あるプランナーの方は、アイデアに詰まったときに辞書をぱらぱらめくって目についた二つの単語の関連についてちょっと考えてみる...といったことをするという記事を読んだことがあります。異質なものを組み合わせて、何かが生まれないかと考えてみるという試みですね。

アイデア出しのための会議をよく「ブレーンストーミング」と呼びますが、この会議法(技法)を考案したアレックス・F・オズボーンは、別のアイデア発想技法も考案しています。それが「オズボーンのチェックリスト」と呼ばれるものです。

「オズボーンのチェックリスト」は、アイデアを生み出すための要素の組み合わせ方の基本パターンともいえるリストで、次の9つです。

転用したら?……現在のままでの新しい使い道はないか?
応用したら?……似たものはないか? 真似はできないか?
変更したら?……意味、色、動きや臭い、形を変えたらどうなる?
拡大したら?……大きくする、長くする、頻度を増やす、時間を延ばすとどうなる?
縮小したら?……小さくする、短くする、軽くする、圧縮する、短時間にするとどうなる?
代用したら?……代わりになる人や物は? 材料、場所などを代えられないか?
置換したら?……入れ替えたら、順番を変えたらどうなる?
逆転したら?……逆さまにしたら? 上下左右・役割を反対にしたら?
結合したら?……合体、混ぜる、合わせたらどうなる?

考えに詰まったとき、このチェックリストを眺めて自問してみてはどうでしょう?

※オズボーンのチェックリストの日本語訳は『考具』(加藤昌治/阪急コミュニケーションズ)より