2014年3月16日日曜日

新卒採用 〜企業と学生との溝

先日、リクルートキャリアのプレス発表会に行ってきました。2014年春入社の新卒採用に関する企業の「採用充足度(数)」や「満足度(質)」などのレポートが報告されました。

いまその資料が手元にないので、個人的に印象深かったことをメモしておきます。

1.

読み取れる傾向として、企業は目標採用数に達しなくても選考基準は下げない。いわゆる「厳選採用」は変わっていないということが確認できた。
つまらないことだけど、目を背けることができない現実だ。

2.

書類選考を経て面接に駒を進めた100人の学生のうち、内定を得られるのは約12人。

3.

面接において企業が見ている/知りたいことと、学生がアピールしている(語っている)ことには、かなりのズレがある。
つまり多くの学生は、面接官があまり関心を持っていないことを、懸命にしゃべっている。例えば、アルバイトの経験、体験談など。
企業側が知りたいこと、評価のポイントなど、多くのが資料が公開されていると思うのだが...。昨今の学生はネットなどで多くの情報収集ができるはずだが、ひょっとしたら仲間内のクチコミや掲示板の噂話でとどまり、まともな機関の調査データは目にしていないのだろうか?
正しい知識を有したキャリアアドバイザーの助言があれば、この程度の「ピントがズレてる」という失敗は避けられると思う。

4.

企業が「不満」と感じているのは、学生が「企業研究が足りない」という点。※それが理由で不採用にしているかどうかは本調査ではわからない。
個人的には、学生に個別企業の十分な研究を求めるのは無理があると思う。アナリストでもあるまいし。多くの学生は「ぜひ御社で!」なんて思ってなく、「どこかの会社に潜り込まなきゃ!」と思ってる程度なのだから。
大事なことなので繰り返すけど、「企業研究が足りない」ことが理由で不採用にしているかどうかは本調査ではわからない。

5.

就活に使っている媒体は実に多様。ただし、就職課が強く勧めているのに学生がほとんど活用していないものがある。それは、「OB・OG訪問」。
学生は面識のない人を訪問することをヘジテイトしているのだろうか? 志望企業でなくても近い業界で働く先輩を訪ね、社会人から話を聞くのは無駄ではないと思うのだが、学生はOB・OG訪問をやらない。就職課が強く勧めているというのに。要するに、やりたくないことはやらない、ということ?

2014年3月14日金曜日

世界のトップエリートの働き方

先週、成田空港内のショップでたまたま見かけて、マニラから帰国したら読もう思いAmazonで注文しておいた。
月曜日にさっそく読み始め、昨日読み終えた。「秀逸な表紙&帯コピーだな~」と思いました。

自己啓発書、ハウツー本という色合いは薄いです。全体的には、実務経験者が見た、投資銀行やコンサル、資産運用、プライベート・エクイティなどの業界紹介、仕事紹介的な内容です。
ほんの数カ所、どんな業界の仕事にも通じそうな、新人時代から心がけるべき働き方が書いてあります。

序章に7つのトップエリートの共通点が挙げられています。この中で、次の2つは、エリートでなくとも、専門技能・知識がなくても、絶対に肝に命じるべきことだと思いました。

1.
信頼と評判を第一に大切にする  
〜「誠実で信頼できる」という評判こそ、パワーと人脈の源
"公明正大であること、少なくとも「そう認識されること」。それこそが長期的に自分のキャリアを守ることを、トップエリートたちはよく理解しているのである。"


2.
若手時代は目の前の仕事に全力投球
〜つまらない仕事も完璧にこなして、面白い仕事を獲得していく

"目の前の小さな仕事を完璧にこなせていないのに、「もっと大きな仕事を任せろ」といわれても、上司や会社の立場からすれば危なっかしくて仕方がない。そんな若手に、とうてい大きな仕事を任せることはできないのだ。"
"世の中のほとんどの仕事では、目の前のつまらない小さな仕事を完璧にスピーディーにこなせてはじめて、より大きな、面白い、責任のある仕事を任せてもらえるようになる。「自分だからこそできる面白い仕事を」とばかりいっていても、そんな仕事がいきなり自分に舞い込んでくるはずがないのだ。"


自分の働きぶりを、改めて振り返ってることにします。