2013年11月18日月曜日

Web clipの溜まりすぎを適度に解決

Pobketの新機能「ハイライト」に期待しています。

web上で気になった記事に出会ったらどうしてます?「後でちゃんと読もう」とか「いつか資料になるかもしれない」というやつ、ありますよね?
自分の場合、EvernoteかPocket(旧 Read It Later)かTwitterを使います。自分宛にmailということもありますが、ごく稀です。

Evernoteに即放り込むのは、一読したものか、後々使えそうという期待度が高いもの。

Pobketに入れるのは、これから目を通したいもの。読んだ上で、資料としてとっておきたければEvernoteへ手動で送ります。要するに、Evernoteの手前です。Evernote内を検索したときに、目当てのものを素早く見つけるには、
「読んでないものはEvernoteに入れない」を基本にするのがよいと思ってます(白書みたいなものは別ですけど)。一度読んだものなら、タイトルや冒頭を見れば、目当てのものかどうかわかりますよね。

Twitterは、元の記事の一部の要点を書き添えるようにツイートします。ツイートは日々、自動的にEvernoteに送られるようにしてあります。わざわざ要点を書いてツイートするのは、これも、Evernote内を検索した時に、見つけたいものをなるべく速く見つけるため。

問題は、Pobketに「後で読もう」がどんどん溜まってしまうこと(笑)。現在、未読243! 過去の未読記事を読むのがおっくうです...
毎日少しずつ、オススメの未読記事をリコメンドしてくれたらいいのになー、と思ったら、どうやらそんな機能が搭載されたようです。
...new ways to discover the saved content
と説明されてます。
全ユーザーに一斉リリースではなく、「順次」のようです。

自分のように未読を溜めがちなユーザーには朗報ではないでしょうか?

[余談]
ちなみに、Evernote内にもいろんなものがどんどん溜まります。それらは、いったんは目を通した情報もしくは自分で書いたメモ。でも、記憶の奥底に沈み、忘れていきますよね。探し物が明確ならば検索によって引っ張り出せるでしょうが、記憶にないものは探しだせません。
ですから自分はたまに、EverShakerというアプリを使います。これは、Evernote内のノートをランダムに表示してくれるアプリです。あるノートブック内のみを対象にしたり、あるタグを対象にしたりと、抽出条件を設定することもできます。
忘れかけていたメモとの出会いがあります。

2013年11月14日木曜日

そのToDoの所要時間、意識してますか?

時間管理について、2人の経営者からお話を聞く機会がありました。

スキマ時間を有効に使うには、あらかじめToDoリストを作っておくだけでは不十分です。

幹部時代に出産〜育児を経験した、現経営者(女性)は、育児に忙しかったその当時、ToDoリストを「所要時間」ごとに分類していたそうです。
3分でできること、5分でできること、10分でできること...といった具合に。
こうすることによって、「いま、このスキマ時間に何をやるか」を瞬時に判断できたといいます。

この話を聞いて、改めて重要だと思ったのは、「所要時間の見積もり」です。

営業マンには予算があり、それに対する実績を常に意識しています。
しかし、多くのビジネスパーソンが、貴重な資源である「時間」の予実管理をしていません。仕事が遅れがちなビジネスパーソンは、時間の予実管理の「予」をする習慣がないか、精度が低すぎるのです。

同席していた別の経営者は、自身の行動予定の振り返りを、営業マンに課しているそうです。やる予定だったことを、実際にやったか?と。
これをやると、ToDoの消化率、所要時間の予実の精度、いずれも高まります。
やる予定(つもり)だっとことを、どれだけやったかが、業績に表れるわけです。

ドラッカーは時間管理の重要性を説いています。多くのマネジャーが「計画」から始めようとするが、まずやるべきことは「時間の記録」だと。時間が何に使われているかの記録、把握からだと。

時間とは、そのくらい重要なものなんです。有限ですから。


時間管理に関心のある方は、こちら(↓)もどうぞ。
【関連するエントリー】
本当のところ時間はどこに消えているのか?
http://tanaka-tsuyoshi-dts.blogspot.jp/2013/02/blog-post_7.html

自分の記憶力を過信しないこと!タスクリストは重要ですよ。
http://ameblo.jp/go-tnk/entry-11431342090.html

時間の使い方
http://ameblo.jp/go-tnk/entry-11318477518.html

時間はどこに消えているのか?
http://ameblo.jp/go-tnk/entry-11266854012.html

時間を記録したらいいことありましたよ!
http://ameblo.jp/go-tnk/entry-11266833261.html

時間を有効に使うコツ
http://ameblo.jp/go-tnk/entry-11225491051.html

期限を守れない3つの理由。じゃあ、どうする?
http://ameblo.jp/go-tnk/entry-11213965372.html

なんで忙しいのか?
http://ameblo.jp/go-tnk/entry-10335963562.html

2013年10月31日木曜日

日本人の従業員満足は高い?低い?

12月号では、「従業員満足」をテーマにした特集記事の制作を進めています。昨年自分が取材に行ったサウスウエスト航空の記事を読み直したり、社内報(従業員サーベイの結果が詳しく報告されている)を読み直したり...。

そんな本日、こんな数字が目に止まりました。
「13%」
何だと思います?


意欲があり積極的に仕事に取り組む従業員の割合、わずか13%だそうです。

これはギャラップ社が189カ国2500万人を調査した結果で、日経新聞が紹介しています。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK3002I_Q3A031C1000000/

国別に見ると意外にも東アジアは総じて意欲が低く、日本ですら積極的に仕事に取り組んでいる従業員はわずか7%。69%は意欲がなく、24%は仕事が嫌いだった。


ギャラップ社は、仕事に意欲的に取り組むようにするために必要な12の条件を提示しています。

1 職場で自分が何を期待されているか知っている
2 仕事を間違いなくこなすための材料や道具をもっている
3 職場で、毎日、自分が最も得意なことをする機会がある
4 この1週間に、職場で良い仕事をしたとして認知されたり称賛を受けたりした
5 上司やその他、職場のだれかが、自分のことを一人の人として気にかけてくれているようだ
6 私が進歩していくのを励ましてくれる人が職場にいる
7 職場で、自分の意見をくんでくれる
8 会社の使命や目的が、自分の仕事は大切だと感じさせてくれる
9 同僚たちは質の高い仕事をしようと努力している
10 職場に仲の良い友人がいる
11 過去6カ月の間に、私の仕事が進歩したと職場のだれかに言われた
12 昨年、仕事で学び成長する機会があった

上の項目は、個人的に、非常に納得感高いです。

[参照]ギャラップ社のレポート
http://www.gallup.com/strategicconsulting/164735/state-global-workplace.aspx

2013年10月1日火曜日

適材適所で組織のパフォーマンスは高められる

適材適所で組織のパフォーマンスは上げられます。

能力開発、新たな技能の習得、新たな人材の獲得だって、もちろん有効だし必要です。
でも、現有戦力でも、役割(配置)の見直しだけでも、パフォーマンスは高められます。ただ、会社組織って、野球やサッカーなどのチームスポーツほど、特性に応じた役割の研究がされていないように思います。

先日、前職(マーケティングリサーチ)の上司と久しぶりに会いました。夏前にたまたまの案件が重なり、通常のやりかたでは絶対にこなせない、かといって外注を使って利益率は下げたくない、という状況だったそうです。
で、元上司は通常は1人のリサーチャーが一気通貫して行っている作業(設計~実査~分析~レポート作成)を分割して、分業させたのです。徹底して「誰に担当させたらトータルで短時間で仕上げられるか」を考えたのです。

結果的に、年次が上のベテランに地味で裏方的な部分を担ってもらい(機械的な作業が誰よりも速い)、一見華やかなレポート作成やプレゼンを若手に担ってもらいました(表現力が豊か)。
もちろん、「非常事態だから特別に、こういう分業体制で臨んで乗り切りたい」と状況を説明して。

分業にはデメリットもあるのです。
第一に、上流工程の、クライアントの課題抽出~リサーチの設計を担当した人間が、そのリサーチプロジェクトをもっとも理解しているわけです。すべてのプロセスが重要なので、もっとも理解しているリサーチャーが通してやったほうが、品質はよい(と期待できる)。
第二に、あまり細かく分業してしまうと、その部分の「作業」になりがちで、工程すべてを見通す視点がなくなりがちで、育成という観点からよろしくない。

でも、通常のシフトではできないことを、この「適材適所」シフトで乗り切ったわけです。

この会社では、「ひとつの案件はひとりで担当させる」という方針に近いですが、実は、通常から細かな分業を行っているリサーチ会社もあります。テーマや調査手法によって、得意不得意がでてきますから、ある程度の経験を越えたら、得意な領域に特化していくのもよくあることです。

本人がそれを極めたいと思えば、そこに特化していける。逆に、幅広く携わりたいと思えば、そういう選択もできるのが理想ですね。

本人にとってもっとも苦痛なのが、他に特性を発揮できることがあるにもかかわらず、意思に反してそうではない仕事に配置されることでしょう。それでは単なる労働力です。

【追記】
あ、そうそう。結構重要なこと2点。
(1)このチームには、こういう「得意領域を集中して担当してもらう」という分業ができるだけの、人材の多様性があった。
(2)この元上司が、各人の「得意領域」をちゃんと把握していた。

2013年9月24日火曜日

アイデアは「既存の要素の新しい組み合わせ」で生まれる

ナムコの池澤守氏(エンターテインメントクリエイト部)は月刊AJの連載コラムの中で何度かアイデア発想法について触れています。そこでは大抵、「組み合わせ」について語っていて、次の一文に集約できます。

<人間の考えるすべてのアイデアは、何もないところからいきなり捻り出されるものではなく、「既存の要素の新しい組み合わせ」を行うことによって生まれてきます。>


池澤さんの話ではありませんが、あるプランナーの方は、アイデアに詰まったときに辞書をぱらぱらめくって目についた二つの単語の関連についてちょっと考えてみる...といったことをするという記事を読んだことがあります。異質なものを組み合わせて、何かが生まれないかと考えてみるという試みですね。

アイデア出しのための会議をよく「ブレーンストーミング」と呼びますが、この会議法(技法)を考案したアレックス・F・オズボーンは、別のアイデア発想技法も考案しています。それが「オズボーンのチェックリスト」と呼ばれるものです。

「オズボーンのチェックリスト」は、アイデアを生み出すための要素の組み合わせ方の基本パターンともいえるリストで、次の9つです。

転用したら?……現在のままでの新しい使い道はないか?
応用したら?……似たものはないか? 真似はできないか?
変更したら?……意味、色、動きや臭い、形を変えたらどうなる?
拡大したら?……大きくする、長くする、頻度を増やす、時間を延ばすとどうなる?
縮小したら?……小さくする、短くする、軽くする、圧縮する、短時間にするとどうなる?
代用したら?……代わりになる人や物は? 材料、場所などを代えられないか?
置換したら?……入れ替えたら、順番を変えたらどうなる?
逆転したら?……逆さまにしたら? 上下左右・役割を反対にしたら?
結合したら?……合体、混ぜる、合わせたらどうなる?

考えに詰まったとき、このチェックリストを眺めて自問してみてはどうでしょう?

※オズボーンのチェックリストの日本語訳は『考具』(加藤昌治/阪急コミュニケーションズ)より

2013年8月29日木曜日

トランジション理論

ある本を読んでいたら、ビジネスマンは、「どういう会社に勤めていようと、どういう部署で働いていようと、地位や肩書に関係なく、この8つの分野をすべて心得ておく必要がある」として、<8つの帽子>が紹介されていました。
8つの帽子とは、マーケティング帽/商品開発帽/業務管理帽/顧客サービス帽/販売帽/情報管理帽/時間管理帽のこと。
この<8つの帽子>を提唱しているコンサルタントの名前が、ウィリアム・ブリッジズ。

ウィリアム・ブリッジズ?

William Bridgesのこと?

「トランジション理論」のブリッジズ?

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キャリア開発理論の中で押さえておくべき理論のひとつである「トランジション」は、日本語では「過渡期」と訳されます。
ウィリアム・ブリッジズは、トランジションには3つの段階があると説いています。
第1段階……何かが終わる
第2段階……ニュートラルゾーン
第3段階……何かが始まる

「終わり」は始まりなのですが、やっかいなことに、その間に「ニュートラルゾーン」があります。そこで人は喪失感を味わいます。
コンサルタントであるブリッジスは、その時期をどう過ごすかを、こうアドバイスしています。

1.1人になれる特定の時間と場所を確保する
2.ニュートラルゾーンの体験の記録を付ける
3.自叙伝を書くために、ひと休みする
4.この機会に、本当にやりたいことを見いだす
5.もしいま死んだら、心残りは何かを考える
6.数日間、あなたなりの通過儀礼を体験する

要するに自分と向き合う貴重な時間にしよう、ということですね。

1994年に『Transitions』(トランジション)の日本語訳が出版されていますが現在は絶版。Amazonマーケットプレイスでは中古が7,674円で出品されています。ちょっと、手を出せません...。
英語のKindle版『Transitions: Making Sense Of Life's Changes』は925円。う~ん、理解する自信ないけど、925円なら、無駄にしてもいいかな...。

ちなみにウィリアム・ブリッジスは、心理学者ですが、コンサルタント・経営者として活躍されてます。
http://www.wmbridges.com/

<8つの帽子>は著書『Creating You & Co.: Learn to Think Like the CEO of Your Own Career』(自分という名の企業を創れ)の中で紹介されています。 

2013年8月25日日曜日

「人と職業の適合」について考える

気がつけばなんと、8月の投稿がゼロ。
これはいくらんなでもマズイ。

友人の息子さんから頼まれごとをしました。夏休みの課題で、大人に仕事についてインタビューするというもので、「仕事のやりがいを教えて下さい」とか、「その仕事に必要な資質・適性を教えてください」とか、「“働く”とはどういうことだと思いますか?」とか、けっこう深い質問がならんでます。

これは立派なキャリア教育ですね! よいプログラムだと思います。

働いている人に、こういうインタビューなりアンケートなりをして、「人と職業の適合」について考えることは、彼ら(高校生)自身の職業選択の際の大きなヒントになるでしょう。

ということで、キャリア開発ネタを。

冒頭の話と関連付けるのであれば、まずは、パーソンズ(Frank Parsons)ですね。パーソンズの著書『職業の選択』が出版されたのは1909年です。
彼は、「ボストン市民サービス館」での活動で、定職に就くまでに多数の転職を繰り返している若者たちに接し、若者に必要なのは、職業訓練よりも、職業選択の指導だと気づいたのです。
すぐに辞めてしまう、辞めさせられてしまうのは、技能不足だけの問題ではなく、場当たり的な職探しが原因だと考えたのです。

彼はこう考えたのです。
① 安易に働き口としての仕事につくのではなく、自分にふさわしい職業を選択するのが望ましい。
② 職業を選択する際は必ず、自分を偽らずに慎重に自己分析し、かつ指導をうけること。
③ 若い人は幅広く多くの職業分野を調べ、就きやすい職や偶然見つけた職で妥協しないこと。
④ 若い人は、人、職業、そして成功の条件などについてよく研究している専門家の助言を受けることが、安全で望ましい。
⑤ 自己分析は紙に書き記すことが必要である。

そこで彼は、1908年にボストン職業相談所を開設。これが、職業ガインダンスを体系的に実施する、初めての施設でした。そして、パーソンズの考え方が、後のキャリア選択とキャリア発達理論の核となったのです。


キャリアコンサルティング(キャリアカウンセリング)を学ぶテキストが、丁寧なものでしたら、巻末には用語索引のほかに、人名索引がありますね。パーソンズの名前は、前のほうに登場するはずです。


キャリアカウンセリング協会(CCA)で使われていたテキストの人名索引を見ると、キャリア・デベロップメントの関する理論・モデルの提唱者(主として心理学者)の、誰が何頁に登場しているかわかります。

パーソンズの考え方は、現代に受け継がれているキャリア選択の理論の核ですが、最も多くの箇所に登場しているのは、「ライフ・ステージ論」「ライフ・キャリア・レインボー」で知られる大御所ドナルド・スーパーです。
その理論については、また別の機会に。

では、2番目に多くの箇所に名前が登場しているのは誰だと思います?

 ・
 ・
 ・
エドガー・シャイン教授です!

理論・モデルとしては、「キャリア・サイクル・モデル」「8つのキャリア・アンカー」「組織の3次元モデル」が紹介されています。

心理学の分野で活躍されている理論家は、スーパー、ギンズバーグなどコロンビア大学勢が多いように思います。「白熱教室」で知られるアイエンガー教授もコロンビア大学。
そして、スタンフォード大学勢としては、社会的学習論のバンデューラ教授、クランボルツ教授など。
で、シャイン教授ですが、MITの教授です。テキストにも書いてありますが、「組織で働く人をおもな対象」としています。そのせいか、「組織人事マネジメント」の分野では、シャイン教授の研究はよく引用されるようです。

ちなみに、自分がK.I.T.虎ノ門大学院で「組織人事マネジメント」を学んだときは、講義の中で最も登場頻度が多かったキャリア・デベロップメント理論は、エドガー・シャイン教授の「キャリア・アンカー」と「キャリア・サバイバル」でした。
ビジネススクールらしいなと思いました。

2013年7月26日金曜日

継続できなかった学習は「1日10分」から再チャレンジ


「勉強したいけどなかなか継続できない、すぐ挫折してしまう」ってことありませんか? 勉強に限らずダイエットやスポーツの場合もあるでしょう。

自分の場合、英語ですね。何度も何度も呆れるくらい挫折を繰り返してます。

そういう自分みたいなタイプの方が何かを継続するには、2つの方法があるようです。

一つは、「自分を追い込む」
先日久しぶりに会った友人は大学のことをこんな風に表現してました。
「大学は勉強を教えてくれる場所というよりも、環境(environment)を提供してくれる場所。期ごとに試験を課して無理やり(force)勉強のペースを作ってくれる。講義内容のほとんどは独学でも習得できる。でも、一人でモチベーションを保ち、何年も学習を続けられる人なんて、めったにいない」

大学にせよ資格スクールにせよ、学費を先払い(追い込む)することで、「元をとらなきゃ!」という気になる。たしかに、そうですよね…。

もう一つは「小さなルールを作る」。1日10分とか、負荷の少い時間・量から始める。ただし、毎日!
要するに、スモールステップで習慣化していくということ。
わかっちゃいるんですけどね...。

こちらは苦笑いしながら、I see. とか言ってるんですが、「オレは毎日毎日、漢字のカードを見て勉強した。ツヨシはプラクティスが足りないよ」とか、ワーっと助言?されました。
はい。わかっちゃいるけど、実践できていません。
なんか、打ちのめされた感じ。

やってやるぞ、1日10分!


あ、こんな言葉を覚えました。
A leopard can't change its spots.
leopardはヒョウみたいな柄のある大型のネコです。ま、ほとんどヒョウです。この斑点(spots)は個体ごとに異なり、成長によってほとんど変化しない。要するに、「人間、性格は変わらないよ」みたいな意味。

ですが、これを言い訳にしてはいけませんね(笑)。

2013年7月21日日曜日

「チームメンバーのTo Do リストを共有したい」って思いませんか? (2)

前回の続きです。

自分のiPhoneの第一画面の、親指でもっとも押しやすい場所にある、5つの「一軍アプリ」のうち2つが、タスク管理アプリです。いわゆるToDoです。Evernoteとともに、ベストポジションに位置しています。
とにかく、思いついた時にサクッと入力したいのです。思いついた時に即ToDoを入力することを怠ると、大惨事につながりかねません。「着手が遅れる」という軽度の惨事は皆さんも経験があると思いますよね。

タスク管理アプリは、ToodledoとTouch To Doを併用していて、これは日に何度も眺めます。これについては、以前のエントリー 『一軍アプリ(1) メモの習慣http://ameblo.jp/go-tnk/entry-11329462237.html に詳しく書いてますので、関心のある方はどうぞ。

では、前回紹介したTrelloはというと、iPhoneではほとんど見ません。部下のToDoを確認するときに、PCのモニターで確認します。

さて、今回の本題は、Trelloではなく、「Wunderlistもすごくいい感じですよ!」ということです。
これは以前、『シンプルなTo Doアプリを求めている人にお勧め!』 というエントリーに書きました。
結局、「To Doを共有したい」という自分の目的をうまく満たせなかったので、使わずにいたものですが、つい昨日、「無料版でも、できないこともないな」と気づきました。

その具体的な方法の説明の前に、自分がやりたい、「To Doを共有したい」ということの説明から。

やりたいのは、「各人が自分で設定したToDoを、メンバーが互いに見ることができる」ということ。
ボクがAくんに「やってください」と頼んだ作業だけでなく、別の人が(ボクの知らないところで)Aくんに頼んだ作業や、Aくんが自主的に見つけた/やることにしたToDoも見たいわけです。さらにいえば、部門長であるボクだけがこれを見られるのではなく、部門の全メンバーが互いに見られるようにしたい。そんなTo Do共有機能を探しています。もちろん、使い勝手のいい、シンプルなインターフェースであることが重要。

例えば、「買い物」というリストをあるユーザー(Wunderlistにユーザー登録している人)と共有設定しておくと、共有メンバーはその中のToDoリストを共有することができます。夫婦で共有したとしましょう。「衣類用洗剤を買う」というToDoを、どちらかがDoneしてチェックを付ければ、その行動は他の共有メンバーに伝わります。これ、便利ですよね。
しかし、仕事でこの機能を使おうとすると、ひとつ問題があります。共有しているToDoは「誰」が担当するのかが明確になっていない、という点です。※有料版にはアサイン機能がある。

ですが、昨夜、ふと思いついたのです。「リストの名称を工夫すれば、誰のToDoか一目でわかる。そして各リストを全メンバーで共有する設定にすれば、全員が全員のToDoを共有できるんじゃない?」と。つまり、リスト名にスタッフの名前を付ければいいわけです。[画像下]

そしてこれらリストを全員で共有する。そうすることで、他のメンバーのToDoも見ることができます。

具体的な操作方法となりますが、共有するメンバーを招待するには画面下の三角のボタンをタップ。まだWunderlistのユーザーでない人にも、ここから招待することができます。[画像下]

しかし、各人がDoneするたびにメールで通知がきたらさすがにうっとうしいので、「メール通知」はOFFにするのがよいでしょう。[画像下]

こういう運用なら、アサインされた当人だけでなく、メンバー全員がお互いのToDoを見ることができます。

「あいつとオレ、重複した作業やってるかも」とか、「あいつ、ちょっと抱え気味だから、手伝ってあげようか」とか、そんなことに気づけたらいいと思います。
ま、それはボクの役目なんですが。

「チームメンバーのTo Do リストを共有したい」って思いませんか? 

自分の職場では、グループウェア(desknet's )でスケジュールは共有していますが、個々人のToDoリストを互いが閲覧したり追加(ToDoを依頼)できる機能は使っていません。スマホからだと、サクッと入力できるような仕様ではないためです(残念です)。

最近我がチームに加入したCくんは、自分のやることリストを、メモ帳(Windowsにプリインストールされてるテキストエディタ)に打ち込んで管理しています。メモ帳は記述形式の自由度が高いし、カラムや「次の画面」への移動がないので、究極のシンプルさという気もします。

ToDo管理は人それぞれですが、この方法には、<会社に来て自分のPCを起動しなければ確認できない>という大きなデメリットがあります。出張中や自宅で確認できず、「出社したら確認します」というのは、ちょっと時代遅れ感があります。

彼の現行スタイルに非常に近い形として、「それ、Google Drive(の文書)を使ったらスマホからでも見れるし、入力もできるよ」と教えてあげました。ついでにAppStoreからGoogle Driveアプリ(Google公式の)をDLさせました。

「スマホでも見れるって、便利ですね~」と喜んでもらえました。
なによりです。

で、ここからが本題です。

ニューカマーの彼は、次にこう言ったのです。
「自分のこれ(ToDoリスト)、編集長も見れるようにできないですか?」

つまり、彼は書きだしているToDoリストを、部門長にも見てもらいたいというわけです。

いいですね~。建設的ですね!

彼がGoogle Driveに作ったその「やること」という文書に共有設定をすればいい。ただそれだけのことで、部門長である自分も、彼のToDoリストを見ることができます。

しかし、「見ることができる」というだけでは活用できません。「見やすさ」(アクセスのよさ)が必要です。部門のメンバーが互いに把握しやすい「見やすさ」というのも必要です。そういう点から言うと、専用のアプリとWebサービスのほうがいいですね。

実は、自分の部門では「Trello」というWebサービス(iPhoneアプリも)を使っています。各人のITりテラシーに差があるので、なるべく階層が深くならないよう、見た目で分かりやすい運用をしています。AくんのToDo、BくんのToDo、CくんのToDoというのを横に並べています。下に伸びているTLみたいなのが、各人の抱えているToDoというわけです。
彼にもこれを使ってもらうと思います。

Trello のWeb版は、一画面でざっとながめるだけで部門内のToDoを把握できます。どこかアナログな感覚がナイスです。〔参考〕 https://trello.com/tour

2013年6月28日金曜日

いつやるの? 朝でしょう!

■資格試験の勉強(3)学習の時間帯

前回、資格試験の勉強をしたときの「自習時間」について、「1分~30分以下(短時間)の自習時間を足し上げると、全自習時間の28.9%となった」と書きました。

では、自習は、1日の中のどの時間帯にやったのか?

前にもこのブログに書きましたが、自分は「朝型」シフトをしていますし、勉強なども朝にやったほうがいいと推奨していますから、自分も、出勤前~朝の通勤時間帯の学習を意識しました。

実際に計測したログをエクセルでいじくって、振り返ってみると...
総自習時間のうち、朝9時半より前に行われた学習は、全体の42.1%を占めました。*総自習時間131時間38分のうちの、55時間27分です。

つまり、日中や勤務後の学習時間の方が少し多い。この結果は、自分にとっては意外でした。


「へー、夜も思いのほか勉強していたんだな」

「やっぱり、朝だけでは、勉強時間をじゅうぶん作るのは難しいのだな」

と、思った次第です。


[関連エントリー]
■けっこう頑張ったな~。で、いったい何時間やったの?
http://tanaka-tsuyoshi-dts.blogspot.jp/2013/06/blog-post_22.html

■資格試験の勉強(2)1日の学習時間
http://tanaka-tsuyoshi-dts.blogspot.jp/2013/06/2.html

■資格試験の勉強(1)最初の1ヶ月
http://tanaka-tsuyoshi-dts.blogspot.jp/2013/06/blog-post.html

■社会人が新しいことを勉強するなら早起きすべきようだ
http://tanaka-tsuyoshi-dts.blogspot.jp/2013/03/blog-post_6.html

2013年6月26日水曜日

資格試験の勉強(2)1日の学習時間

全回書いたように、キャリアコンサルタント(キャリアアドバイザーという名称の団体もある)資格試験に合格するまでには、全12回の講義の「受講」101時間の他に、「HOMEWORK・自習」に131時間38分を費やしました。もちろん、もっと少ない時間で合格した方もいるでしょうが。

学習を始めてから試験までは約120日なので、自習時間は1日平均、約1時間だったことになります。

自分の場合、通勤時間のうち、電車に乗っている時間は片道約50分、往復約1時間半。
この数字だけを見ると、「平日の学習は往復の通勤電車内だけでOK。土日は各1時間を確保すればOK」ということですが...、現実は、そんなにラクではなかった。往復の通勤電車内の時間を、毎日毎日きっちりと学習に当てることは困難。
よって、「1日平均、約1時間」は、事実ではあるものの、感覚的には納得感が低いです。実際は、1時間を割けなかった日があり、他の日にはそれを埋めるため、1時間以上の学習をしていたということです。


それでも自分としては、通勤時間という<スキマ時間>を使うことをかなり意識したつもりで、電車の待ち時間や通勤電車の中での時間を、学習にあてました。
さて、実際のところ、<スキマ時間>は有効活用されたのか?

ログによると、「15分以下」という短時間での自習の合計時間は9時間34分。これは全自習時間のわずか7.3%にすぎません。
iPhoneが登場してから、ビジネス誌ではスキマ時間活用が喧伝されていますが、スキマ時間をいくら積み重ねても、たいして大きな時間にはならない! これが厳しい現実です!

「1分~30分以下」の自習時間を足し上げると、ようやく、全自習時間の28.9% の38時間2分となりました。

2013年6月22日土曜日

けっこう頑張ったな~。で、いったい何時間やったの?

普段全然運動しない人が、一念発起してジョギングやって、「すげー走った~」という気持ちになっても、計測数値を見て愕然、なんてことありがちですよね?
距離も速度も全然たいしたことなくて、ヘトヘトになったわりに消費カロリーは、缶チューハイ350mlを1缶飲んだらチャラになってしまう程度だった...なんて。

それに気づけば進歩です。「やったつもり」のまま、「実はたいしてやってない」状態が続くと...、成果でるわけないですから。

そんなわけで、3年くらい前から、1年のうちの2、3ヵ月くらい、「何に時間を使ったか」をアプリで計測しています。ですから、GCDF(キャリア・コンサルタント能力評価試験)の学習を始めたときは、「徹底的に記録してやろう!」と張り切ったのでした(笑)。使ったアプリは以前にも紹介した、「aTimeLogger」。

ドラッカー先生はこうおっしゃってます。
時間の管理に取り組むには、まず時間を記録することが必要である。成果をあげるための第一歩は時間の記録である。

幸い、GCDFの筆記・実技ともに、一発合格!できたわけですが、「ここまで詳細な学習時間のログをとったヤツはいないだろう! これは貴重なブログネタだろ」と自己満足感にひたってます(笑)。
もっと少ない学習時間で合格した方もいっぱいいるでしょう。あくまでも、自分の場合はこうでした、ということです。


さて...、講義と自習を合わせた総学習時間は、
232時間38分でした。

教室での講義・演習は約3ヵ月の間に、全12回、101時間。
教室での月別学習時間は以下の通り。
◆1ヶ月目  第1回~3回 (3日=23時間50分)
◆2ヶ月目  第4回~8回 (5日=43時間43分)
◆3ヶ月目  第9回~11回 (3日=25時間)
◆4ヶ月目  第12回 (1日=8時間30分)

上記の「受講」101時間の他に、「HOMEWORK・自習」をした時間が131時間38分でした。月別には以下の通り。
◆1ヶ月目 (3日)
 [受] 23時間50分
 [自] 16時間19分
 [計] 40時間09分
◆2ヶ月目 (5日)
 [受] 43時間43分
 [自] 38時間
 [計] 81時間43分
◆3ヶ月目 (3日)
 [受] 25時間
 [自] 35時間16分
 [計] 60時間16分
◆4ヶ月目 (1日)
 [受]  8時間30分
 [自] 42時間
 [計] 50時間30分

受講と自習の合計時間は以下の通り。
 [受] 101時間
 [自] 131時間38分
 [計] 232時間38分



仕事をしながら学習をするには、「HOMEWORK・自習」の時間をどうやって作りだすかが課題になると思います。自分の場合、受講日以外に、数時間というまとまった時間を確保するというのは非常に難しかったです(家庭の事情で)。

END

2013年6月1日土曜日

資格試験の勉強(1)最初の1ヶ月

仕事をしながら勉強するって、なかなか大変ですよね。十分疲れている中で、気力を保ち、時間を確保しなければなりませんから。
自分は社会人になってからというもの、「試験」というものを受けたことがないので、当然、試験対策勉強の経験がありませんでした。

ですが、あるテーマに興味を持ったので、その資格試験にチャレンジしました。
で、一発合格できました。


これから何回かに分けて、その資格(GCDF)の勉強を振り返ってみようと思いますが、講義内容よりも、「どのくらい時間を費やしたのか」「どんな時間帯に勉強をしたのか」といったことを中心に書こうと思います。他の資格を勉強する人にとっても参考になれば幸いです。


とはいえ、多少はGCDFの説明をする必要がありますよね。
正確には、「GCDF-Japan」で、これは厚生労働省指定キャリア・コンサルタント能力評価試験のひとつ。米国CCE,Inc.が発行しているGCDFという資格の日本版のトレーニングプログラムで、特定非営利活動法人キャリアカウンセリング協会(CCA)が資格窓口になっています。 *「GCDF」とは、グローバル・キャリア・ディベロップメント・ファシリテーターの略。以前は「CDF」という名前だったが、世界各国で採用されるようになったため、GLOBALを追加したそうです。 *キャリア・コンサルタントもキャリア・カウンセラーも、キャリア・ディベロップメント・ファシリテーターも、どれも同じと思ってOKです。

GCDF試験は、筆記と実技。筆記の試験時間は120分。選択肢式が50問程度、記述回答式が3~5問程度、400字~800字の論述問題が1問。
合格基準は、「全問題に対する正答率が70%以上。ただし、記述式・論述式の合計得点が30%に満たない場合は不合格」。 

筆記試験の合格率は受験者の6割~7割(再受験者も含めて)ですので、「難関」というほどではありませんが、ラクではありません。普段の仕事の中で自然と蓄積された知識だけでは合格することは不可能でしょう。
実技試験の合格率は6割前後と、筆記よりぐっと下がります。これも再受験者も含めた合格率ですから、初回での合格率は5割を切るのでは?


講座は全12回で、朝9時半~夕方18時までみっちり。けっこう、くたくたになります。ホームワークの量も、あなどれません。振り返ってみると、よく頑張ったな~と思います。

さて、本題である所要時間ですが、以下の通りでした。「受」は受講、教室での講義です。「自」は自習、教室以外での勉強です。
================
◆1ヶ月目 (3日)
 [受] 23時間50分
 [自] 16時間19分
 [計] 40時間09分
================


★トータルでどのくらいの時間を費やしたのかについてはこちら(↓)★
全12回の講義の「受講」101時間の他に、「HOMEWORK・自習」に131時間38分を費やしました。
http://tanaka-tsuyoshi-dts.blogspot.jp/2013/06/2.html


★以下はGCDF講義内容、その感想です。★
特にキャリコンに興味のない方は、読まなくてOKです。

第1回目から、少数グループに分かれてのディスカッションや発表を織り交ぜての進行。講師の話を一方的に聴くという、講義ではありません。
2回目、3回目はいきなりカウンセリングの演習(ロープレ)です。その難しさ、特に「関係構築プロセス」の難しさの洗礼を受けます。たいていのビジネスパーソンにとって、日常の仕事と180度異なる対応が求められますので、大いにとまどいます。
そして、自分の中に「思考のクセ」があることに気づかされます。

自分の場合、最初のひと月目の講義は3回でした。つまり、約24時間。
独習は『キャリアカウンセリング入門』という本を読むこと。これが、予想以上に苦戦し(眠たくなる内容)、計測したところ、読み終えるのに約6時間を要しました。

講座2回目に行った5分のロープレの逐語録書き起こしも、苦労しました。たった5分のやりとりを書き起こすのに、1時間半も要しました。これはまったく予想外でした。やってみて初めて、「逐語」作成が、普段の仕事でやっているインタビューの書き起こしの要領とはまったく異なるものだと分かりました。

ちなみに、逐語を書きあげた後で、さらに3回聴き直しをしました。自分がいかに相手の言葉を受け止めていない(スルーしている)かが分かります。大抵の受講者が、「相手の話を聞いているつもりでも、相手が言いたいことをキャッチできていない」という厳しい現実をつきつけられます。当然、ボクもその一人でした。

講座3回目に行った15分のロープレの逐語録書き起こしは、およそ1時間半。4分の書き起こしに20分かかるペースということ。

その結果...、ひと月目のトータルの勉強時間は40時間09分。その内訳は、講座(24h)、2つの逐語録作成(3h)、R-CAP(0.5h)、『キャリアカウンセリング入門』通読(6h)、これ以外の独習時間が約7時間。



END
[関連エントリー]
資格試験の勉強(2)1日の学習時間 ~スキマ時間をいくら積み重ねても、たいして大きな時間にはなりません!
http://tanaka-tsuyoshi-dts.blogspot.jp/2013/06/2.html

[2014.02追記]
2014年2月に受験した「ITパスポート試験」の学習時間も記録してみました。
1日たった37分、3カ月の勉強で国家資格を合格できますよ。
http://tanaka-tsuyoshi-dts.blogspot.jp/2014/02/blog-post.html

■資格や検定についての最近の考え ~「知らない」ということはすごく不利になったり、非効率になります。
http://tanaka-tsuyoshi-dts.blogspot.jp/2015/07/blog-post.html

2013年5月23日木曜日

「やってみよう!」と思っても、結局やらないこと、ありますよね?

結局、やらなかった...。
こういうこと、よくありますよね。
「ちょっとやってみよう」と思ったことを、本当に全部をやるかはともかく、小さなことでも「やる」を積み重ねた人と、「やらない」を積み重ねた人とでは、すごーく大きな差がつくことは間違いありません。

先日、うちの会社が主催したセミナーに、講師の一人として、森荷葉先生に登壇していただきました。
サービススタッフの身だしなみチェックの中で、「ニオイのチェック、見落としてませんか?」というのがテーマ。

ニオイについては、我慢できないほどの悪臭でない限り、部下に対しても指摘しにくいこと。エラくなった人は、誰からも「あなたニオイますよ」と教えてもらえません!

受講者は男ばかり200数十人(正確には3〜4人の女性がいた)。ほぼ全員が、「おいおい、マジかよ! オレも何か対策した方がいいってことだよな?」と思ったはずです。少なくとも、受講中は!

森荷葉先生の講演が終わり、次の講師による別のテーマ(=この日のメイン)の話が始まった頃に、「オレも何かニオイ対策した方がいいかも」という意識が残っていた人はどれくらいでしょう?

この日の講演の帰り途に、ドラッグストアに寄ってニオイ対策商品を購入した人は、何人くらいでしょう?

誤解のないよう書き添えますが、ここで、「男性もニオイ対策すべき」と主張したいわけではありません。

「やってみよう!」と思ったことであり、出費は僅か数百円、売ってる店は街中にあるドラッグストア。こんなに障壁が少ないことなのに、なぜ実行に移せないのか? がテーマです。 

出所は覚えてませんが、こんなことを読んだことがあります。
セミナーに参加して、講師の提言助言を実行に移す人は2割。実行した人のうち、正しく理解して実行した人や継続して行動した人は2割。つまり、セミナーで聞いたことを自分のものにする人は僅か4%の人だけ!(0.2×0.2=0.04)。

どうしたら、行動に移せるのでしょうね?

実はボクは、ニオイ対策の話は、セミナーの10日前に森荷葉先生との打ち合わせで、聞いていました。
「仕事帰りにドラッグストアに寄ってみよう!」と思ったものの、そのまま忘れました。

セミナー当日、再度その話を聞いて、「いけね、忘れてた! 森先生の担当編集者のオレが実行に移さなきゃダメじゃん! 家に帰る途中でマツキヨに行こう」と思ったものの、やっぱり行きませんでした。

2度も「買ってみよう」と思ったのに。

なぜ、こんな簡単なことが実行に移せないのか? 本当に不思議です。

でも、現実にはこんなことがたくさんあるのです。
「話題になってるあの本を買おう」
「英語の勉強を始めるために教室を探そう」
「名刺を整理するために○○を買おう」
などなど。

要するに<意志力>が足りないということなんです。この<意志力>を、スタンフォード大学の心理学者ケリー・マクゴニガル氏は(美人です)、「やる力」「やらない力」「望む力」に分解しています。
もしかしたら...、簡単なことなのに実行に移せないのは、「望む力」が弱いのかもしれません。目的意識がはっきりしていない、重要なことだと思っていないということ。


自分に関していえば、着手できなかった大きな理由は、コレだと思います。
 ↓
 ↓
 ↓
タスク(To Do)リストに入れなかったから!

もう一つは、Amazonで買えるものなのに、すぐに買わなかった(先延ばしにした)からでしょう。


先ほどたまたまドラッグストアの前を通り、幸運にも思いだしました。「ニオイ」対策の男性用商品、こんなにあるんですね。


2013年5月17日金曜日

キャリアをつくる技術と戦略


Facebookのニュースフィードに日に何度も表示されて、「またかよ!(笑)」と思いつつ...3日目あたりでAmazonで注文してしまいました。

『キャリアをつくる技術と戦略』(著=グロービス経営大学院 執筆=村尾佳子 発行=東洋経済新報社)。レビューも読まずに買ったわりには、アタリっぽいです。
決して、「キャリアを磨くために経営大学院で学ぶべし!」といった論を展開しているわけではありません。冒頭からクランボルツ教授やドナルド・スーパー、シャインの理論を引用しつつ、キャリアについて考えることを促しています。

「キャリア」というのは役職が上がることでも、優良企業に転職することでもありません。職業生活を含む人生のこと。
本書でもキャリアをそのように捉えていて、ドナルド・スーパーによるキャリアの定義(人生のそれぞれの時期で果たす役割の組み合わせ)を紹介しています。

自分で書きこむ欄を設けてあるので、自分のキャリアを自分で考える助けになるよう作られている印象です。

ざっと見た印象では、キャリアコンサルタントのような方にとっても、役立つ本のようです。

とりあえず40頁くらいまで読みました。その先は1ヶ月くらいしたら読み始めようと思います。いま読みかけの本がいくつかあるものですから。 

2013年4月28日日曜日

暗記学習のために印刷物をスマホで撮影する?


試験勉強はスマホで、暗記ツールの“新定番”>という記事(記事広告?)が東洋経済ONLINEに載っていました。
ボクは少し前に、Evernote内のデータを使う「Everword」を紹介しました。
そのアクセス解析をしていたら、東洋経済の上の記事に行きあたったのです。

【参】やっぱり暗記学習にEvernoteを使う
【参】スマホは暗記学習の最適ツール。では、アプリは?

その東洋経済ONLINE記事で紹介されているツールは「スマレコマーカー」というもので、専用のマーカーペン(1本750円!!!)と、スマホのカメラ機能を使います。

う~ん。紙をカメラで撮る...。
スマホで見ることを想定した横幅で書かれたものでない限り、見にくいのでは...。
でも、この方法は自作でもできますね! まずそのまま撮る。レタッチアプリで覚えたい文字部分を塗りつぶして別名保存する。カメラロール内に専用アルバムを作り、写真2枚をセットにして問い・答えの写真をせっせと作る。これだけ(笑)。自分だったら、こんなこと、やりませんが。

で、思ったんですけど、これからの紙のドキュメントというのは、スマホで撮られる、活用してもらう、という作りを意識すべきなんじゃないかと。学校の教科書、参考書、雑誌記事の中のカコミなどのことです。
*もしかしたらすでにそういう考慮がされているかもしれません。自分、教科書や参考書を見る機会がないものですから。
*「iPhoneみたいな小さな画面じゃなくて、iPad mini使えばいいじゃん!」というご意見もあるでしょうが、やはり、片手で操作できるiPhoneの使用頻度、高いですから。

自分が作っている雑誌はかつてA4ワイド判でした。1頁をコピーすると、左右が収まらないのです。
「これ、コピーしにくいだろうな~。資料として使いにくいだろうな~」と思ってました。現在はA4です。

出版物というのは、(読み手の)社内資料としてであっても、出版社の許可なくコピーをとって配布してはいけないんです(笑)。けど、作り手としては、読者が「個人的」に使い勝手のいい、スマホ対応を考えるべきですよね。 


そういえば自分自身、仕事でノートを数年前から仕事用のノートをB5にサイズダウンしました。
なぜかというと、見開きでスキャンした状態でモニター上でストレスなく文字が読めるようにって考えたら。「見開きで」ってところがポイントです。
スキャンすることで、安心感みたいなものを得られるんでしょうね。思い切って古いノートを捨てられるようになりました。字がキレイだったら、検索もできるんですけどね(笑)。


あ、実は最後に本題です。
Evernote内のノート(ドキュメントやメモのこと)を、学習教材として活用するのによさそうな感じの、「暗記シート」というアプリを見つけたのです!
が、iTunesで探そうとすると、「ご希望のアイテムは、現在日本のStoreではご利用いただけません」と。AppStore内でアプリ自体を見つけられません。残念! 似たようなアプリをご存じの方、情報提供していただけると嬉しいです。


趣旨がはっきりしない、だらだらした悪文、失礼しました。

END


2013年4月22日月曜日

自分に自信を持つには、小さな成功体験に着目する

今朝、ダイヤモンドオンラインのコラム「いつ、どこからでも、誰にでも、折れない自信は必ず作れる!」(http://diamond.jp/articles/-/34804)を読みました。

ちょっと分かりにくいタイトルだと思いましたが、要するに、誰でも自分に「自信」を持つことはできますよ、ということ。

著者の潮凪洋介氏は、「自信とは自己肯定感である」として、以下の2点を挙げています。

  1. 自分を信じるには「自分に成功体験を与え、自己肯定感を高める」
  2. ポイントは、成功体験というものをおおげさに考えない


この、「成功体験というものをおおげさに考えない」ってとても重要だと思います。


「自信」とは、、心理学用語でいう「自己効力感」が非常に近いと思います。自己効力感とは、ある状況において、「こうすればうまくいくはず」という適切な行動を、自分が遂行できるという予測および確信のことです。

スタンフォード大学のバンデューラ教授は、この「自己効力感」をもつことに影響を与えるものとして、「成功体験」「代理経験(モデリング)」「社会的説得」「生理的・感情的状態」の4つを挙げましたが、やっぱり一番重要なのは「成功体験」であると説きました。

しかし、我々は何かすごいことを克服したとか達成したことだけを「成功」と捉えがちです。ですからコラムの著者は、それを分解した「小さな成功」に目を向けましょうと言っているのです。

小さな目標を一つ一つ達成していく、その「小さな成功体験」こそが、自己効力感を育んでくれます。

我々は仕事において、複雑で大きな問題に取り組むとき、それを対処可能な小さな問題に分解して、ひとつひとつの小さな問題に対処していく、という「ベイビーステップ法」とか「スモールステップ法」を使っていると思います。自信をつける方法もこれと同じということです。

ちなみに「スモールステップ法」とは、ハーバード大のスキナー教授(心理学)が提唱し、心理学や教育の分野で使われるようになった言葉だそうです。あの、「スキナーBOX」実験をやった、スキナー教授です!


うちのムスメ(小学生になったばかり)は、ドリルを解いて花マルがもらえたり、シールが貼れると、けっこう喜んでます。あれが「小さな目標」「小さな成功体験」なのかもしれません。
我々は日々の仕事の過程で、自分自身で「小さな目標」を作って実行しているはずですから、もっと「小さな成功体験」を自覚する必要がありそうですね。

「オレ、やったじゃん!」と。


END


2013年4月21日日曜日

やっぱり暗記学習にEvernoteを使う


暗記学習に適したアプリは、やっぱり暗記カード系の「i暗記」がなかなかいいな~と思いました。[下:i暗記の画面]


「i暗記」のよいところは、Excelで作ったQ&AをCSV形式で一気にインポートすることができる点。

また、Webサービス「i暗記 Market」上に、様々な暗記カードが用意されています。例えばTOEIC対策や社労士とか、様々な資格試験用の教材が用意されているので、自作する必要がない。また、個人が自作したQ&Aも公開されていたりして、マイナーな資格試験用の教材を見つけられるかもしれません。[下:i暗記Marketでは様々な暗記学習用の教材(=カードデッキ)が提供されている]


アプリは無料ですし。
   ・
   ・
   ・
しかし、自分はやはりEvernoteを使いたい! それは理屈ではないのです。

そう思って改めて「Everword」をながめていて、思い至りました。

「暗記カードのように使えるアプリだからといって、『表に問題文、裏に正解』という使い方にとらわれる必要はないのでは?」

つまり、カードの裏面だけを使ってもいいんじゃないか?と。
要は、穴埋めの問題文を見ているときに、回答が目に入らなければよいだけの話。

Everwordは、スクロールして画面外(下)のテキストを表示させることができます。※i暗記はこれができません

前回、「Everwordを使うにはEvernoteのタイトル部に問題文を入力しなければならない」と書きましたが、そこにこだわる必要はないのです。

というわけで、改めてEverwordのいいところを整理します。

1. 暗記カード(=Evernoteのノート)をランダムに表示してくれる。
2. 各問題に、回答できた/できなかったのチェックをつけられる。
3. 回答できた回数に応じて問題を5段階に分類してくれるので、正解回数が少ないものだけを選んで表示させることができる。
4. 「正解回数が少ないもの優先「最近出題されてないもの優先」でランダム表示してくれる。

ノート(※)のタイトルには、簡潔にテキトーに書けばよいのです。これは問題文そのものではないですから。※ここでいう「ノート」とは、Evernoteの「ノート」のことです。


そして、ノートの本文には以下のような具合に問題文と回答を書きます。ポイントは、問いと答えの間を何行か開けることです。

===
【問】
アンゾフは,意思決定を
1. 〔      〕,
2. 〔      〕,
3. 業務的意思決定
の3つの階層に区分した。



【答】
戦略的意思決定
管理的意思決定
===

すると、暗記カードをひっくり返して問題文を見たときに、答えの部分は見えません。


答えを見るには下スクロールすればよいわけです。

それにしても、 「正解回数が少ないもの優先」「最近出題されてないもの優先」でランダム表示してくれる、 というのは気が利いてまうよね。こういうことはアナログのリング式の暗記カードにはできない芸当です。

こんな便利なアプリがあると、何かを暗記したくなってきますよね!(笑)

END

[2014.02追記]
ITパスポート試験の勉強でも「EverWord」を使いました。
1日たった37分、3カ月の勉強で国家資格を楽勝合格(笑)


2013年4月19日金曜日

暗記学習に適したアプリは?


暗記学習にEvernoteを使うことの一例として、前回「Ever Shaker」を使ってノートをランダムに表示させる例を書きました。

しかしこれでは、覚えたことが増えてくるにしたがい、「これ、もう覚えてるよ!」というストレスが生じることが予想できますね。まだ記憶してないもの(覚えたいもの)がなかなか表示されないってことが起こりますから。

ちょっとしたスキマ時間にさっと見るなら、「まだ暗記してないものだけをサクサク表示させたい」とか、「重要なやつだけ表示させたい」という気持ちになるのでは?

Evernoteと連携している暗記ツールとして使えるアプリに「Everword」があります。


任意のノートブック内のノート(※)を抽出して、さらにタグで絞り込みができる、という機能はEver Shakerと同じですが、暗記用途ならではの仕様があります。※Evernoteでは情報の最小単位を「ノート」とよび、「ノート」をあるくくりで束ねたものを「ノートブック」と呼びます。

1. まずノートのタイトルだけが表示され、画面をタップするとノートの本文が表示される。*暗記カードの裏側を見る動作のイメージです。
2. 「覚えた」「覚えていない」のチェックをつけられる。
3. ノートはランダムに表示できる。
4. 「最近表示されてないノートを優先的に表示」といった具合に学習履歴(表示履歴)を反映させたランダム表示をしてくれる



これは単語の暗記には使えますね。ですが、文章中の穴埋め(空欄部分を回答する)の形式で問題を作成しようと思った場合、残念ながら使いにくい。

この仕様(↓)そのものが問題なのです。
・ノートのタイトルが暗記カードの表(問題)になる
・ノートの本文が暗記カードの裏(回答)になる

理由1

まず、Everwordで暗記カードを作るには、Evernoteの「ノートのタイトル部分」に問題文を入力しなければなりません。つまりタイトルがすごく長くなるわけですが、Evernoteのインターフェイスは(iPhoneアプリでもブラウザであっても)、タイトル入力欄が小さいのです。長文を入力することを想定していないのでしょう。

理由2

次に、インポートできないという点。エクセル等で別途、問題文&回答を作って、CSVなどで一気にEvernoteにインポートできないかと探りましたが、簡単な方法を見つけられませんでした。

仕方ありません。「手作業で、こつこつノートを作成しようか...」と、やり始めて、思わぬ問題に直面しました。
  ・
  ・
  ・

理由3

Evernoteのタイトル欄は改行ができない!

改行を含んだ文字列は認識できないようです。文章中の穴埋め(空欄部分を回答する)の形式で問題を作成しようと思った自分は、これで完全に気持ちが萎えました。

ですが、「ジョハリの窓を説明せよ」といったシンプルな設問で暗記カードを作ろうという場合には、このEverword、なかなかよいと思いますよ! 無料ですので試してみてはいかがでしょう?

自分は...、他のアプリをあたってみます。

END

2013年4月18日木曜日

スマホは暗記学習の最適ツール。では、アプリは?


社会人になると覚えることはたくさんあるものの、学生の頃のような「試験」はほとんどないので、暗記学習ってあまりしないですよね? 簿記だの宅建だの資格試験の勉強でもしない限り。

でも、何かを暗記する必要に迫られているなら、スマホを活用しないてはありません。混んでる通勤電車の中での隙間時間にもちょこちょこ眺めることができます。要点のみを拾い読みするような、暗記学習に向いてます。

ちょっと検索してみるとiPhoneアプリにはいろんな試験対策の問題集アプリがありますね。TOEIC、ケアマネ、看護師、ITパスポート等々。

でも、暗記したいことの問いと答えを自作したい場合もありますよね。そんなときは、「暗記カード」アプリというのもいろいろあります。

しかし自分だったら...、と考えると、いま使ってるアプリを最大限活用したいと思います。アプリを増やすのに疲れてしまっているのかもしれません(笑)。で、まずは鉄板アプリであるEvernoteを活用することを考えます。

まず普通にノート(※)を作りますよね。※Evernoteでは情報の最小単位を「ノート」とよび、「ノート」をあるくくりで束ねたものを「ノートブック」と呼びます。

例えば。

【問い】
SWOT分析とは? SWOTとは、強み(Strength)、〔 a 〕、〔 b 〕、〔 c 〕 をさす。マーケティング戦略を策定するには、「自社」についての分析と〔 d 〕についての分析が必要であり、SWOT分析は、そのための考え方と手法を体系化したもの。

【答え】

a 弱み(Weakness)
b 機会(Opportunity)
c 脅威(Threat)
d 自社をとりまく環境

こういうノートを作っていきます。すると、どんどん増えていきます。そうしたら、Ever Shakerでランダム表示させます。
これは中々よい使いかたではないでしょうか?


ちなみに、Ever Shakerはどういうアプリかというと、下記エントリーで紹介しています。

■記憶の奥のメモと再会!

end

2013年4月14日日曜日

クランボルツ教授は「キャリアプランなんかいらない!」とおっしゃっています。


最近、クランボルツ教授の「計画的偶発生」(計画性も大事だけど、偶然の出来事を最大限に活用することはもっと大事!)についての記述を読んで、「そうだよね~。納得感高い!」と思ったといったことをこのブログに書きました。

偶然の出来事からチャンスを生み出す5つのスキル
http://tanaka-tsuyoshi-dts.blogspot.jp/2013/03/blog-post_24.html

実は、納得感高いな~と思うと同時に、既視感というか、「初めて聞くわけじゃないな」「目新しくはないけどね」と、なんとなく馴染みのある考え方だなと思ったのです。

その理由が分かりました!

なんのことはない、クランボルツ教授の著書『その幸運は偶然ではないんです!』(ダイヤモンド社)を読んだことがあったのです。ただそれだけのことでした。

2011年12月にブログに読後メモまで書いてました。が、忘れてました(笑)
■その幸運は偶然ではないんです!
http://s.ameblo.jp/go-tnk/entry-11109414872.html


職業選択で迷ってる、悩んでる学生や、社会人になったもののしっくりしない日々を送ってる若者にオススメしたい本です。

END


2013年4月7日日曜日

試験対策 ~要点暗記よりテキストを繰り返し読む

大学の試験にせよ、資格試験にせよ、教科書をまるまる暗記することはできないので、自分で要点を整理したノートを作ることになりますよね。すると、取捨選択せざるを得ませんよね。別の言い方をすると、「ヤマをはる」ということ。
けれど...、それがうまくできないから、学生時代のテストの点が芳しくなかったわけです(笑)。

そんなわけで、自分の場合、キャリコン試験(GCDF-Japan)の勉強をしたとき、要点整理ノートとか暗記カードみたいなものはほとんど作らず、とにかくテキストを繰り返し読みました。


「やっぱり、要点整理メモを作った方がいいな」と思ったのは全12回講座の第6回を終えた頃。振り替えで他のクラスに出席したときに、雰囲気がかなり違って、記憶量の違いを感じたのです。ちょっと焦りました。
それでも、本格的に暗記用の「要点MEMO」作りに着手したのは、第9回を終えてから。

第9回の講義を終えた後、クラスメイトからいただいた講義の要点整理のコピーを見て、「ポイントの捉え方が自分と違うというところが結構あるな~」と思ったのです。そして、そのコピーの中にあった練習問題に、ほとんど回答できなかったのです。

要するに、テキストを何度読もうが、記憶していなかったわけです。また、記憶を助けるための、要点整理のポイントもズレていたようです。

例えば、<個人の人生を3つの領域に分け、それぞれにサイクルがあるとした。──誰の理論か?>。分かりませんでした。
これはシャインが提唱した理論ですが、自分は、「シャインといえば、キャリア・アンカー」という点のみを覚えるべき要点と捉えていました。

また、<キャリア意思決定は、それ以前の学習体験に基づいて行われる。──誰の理論か?>。これも分かりませんでした。
これはクランボルツ教授の基本的な考え方ですが、自分は、「クランボルツといえば、計画された偶発生」という点のみを覚えるべき要点と捉えていたわけです。

要するに、テキストのある個所にマーカーを引いて、「ここが重要!」ってやることは、ある意味で「ヤマを張る」ってことと同じ。そんなふうに絞り込まずにテキストを繰り返し読んだらいいと、今では思います。

ですが、「テキストをただ繰り返し読んでも、記憶に定着してない」と思い知らされたため、無理やりにでも記憶を定着させる必要を感じました。

暗記カードを作って、ぶつぶつ唱えるような学習は気乗りしなかった。しかし、何かの専門知識を身につけるには、<暗記>も必要。でも、どうも気乗りしない...。

とはいえ、必要だということは間違いないので、Evernoteの中に要点整理メモをバリバリと作りました。そしてその要点整理メモの文中にブランク(空欄)を作った、暗記用のノート(=Evernoteの情報のメモ)を作っていきました。

この要点整理メモを作るとき、実は、Webでも心理学者や理論内容を検索し、テキストとは異なる表現の記述にも、けっこう目を通しました(ウィキペディアなど)。それと、顔写真を探しまくりました。You Tubeで検索したら、クランボルツ教授のインタビュー映像も、見つかりました(笑)。

すると、「あ、そういう流れだったのね」と理解できたことも多々あり、暗記するつもりではなかった意外なことがすんなり記憶に定着したりします。

例えば...発達心理学者・エリクソンは、フロイトの娘(アンナ・フロイト)の弟子だったとか、自身の出生や生育歴も「アイデンティティ」概念の研究に進んだ要因だったようだ、とか。バンデューラもクランボルツもスタンフォード大学の教授で歳は3歳違い(バンデューラのほうが上)とか。シュロスバーグって女性だったとか。
まあ、試験問題にはまったく関係ないことだらけって気もしますけどね(笑)。


もうちょっと、ましなことを書くとですね...。

バンデューラは社会的学習理論として<モデリング学習>を提唱しましたよね? これは、「観察によっても~」「強化は不可欠な条件ではない」という2点に特徴があります。これが後世に語り継がれているということは、当時、そういう考え方は主流ではなかったわけです。

優勢だったのは行動主義学習理論で、学習は「実際の経験と刺激」によって成り立つと考えていました。
また、「強化は不可欠な条件ではない」とわざわざ提唱したということは、「強化が重要」という説を唱えた理論家もいたわけです。社会的学習理論として<模倣学習説>を唱えたN.E.ミラーです。

行動主義学習理論というものがあった、ミラーの社会的学習理論(模倣学習説)があった、という流れがあることをなんとなく分かっていると、バンデューラの社会的学習理論(モデリング学習)の新しかったことがより記憶に定着するように思います。え? 「覚えることが多くなったじゃないか!」って声が聞こえてきそうですが...。

で、バンデューラとクランボルツはセットみたいな形で教科書の「社会的学習理論」の章に出てきます。なぜかというと(読めばわかるのですが)、スタンフォード大学の同僚であるクランボルツが、社会的学習理論をキャリア意思決定に応用したからです。「過去の学習経験は、意思決定に影響を与える基本要素の重要なひとつだ」みたいな。


収集がつかないので、このへんでおしまいにします。
要するに...

  • 試験勉強とはいえ、テキスト以外の文献も、けっこう読んでいました。
  • 暗記カード(Evernoteに連携するEverwordというアプリ)を作りましたが、あまり絞り込まず(ヤマを張らず)、たくさんカードを作りました。
  • 30分以上のまとまった時間があるときは、暗記カードではなく、なるべくテキストを読んでいました。

ということです。
END

2013年3月24日日曜日

偶然の出来事からチャンスを生み出す5つのスキル


刺激と反応の間に人間だけに与えられた素晴らしい力が存在している。
それが反応を選択する能力なのである。

コヴィー博士のこの言葉に、昔、けっこうな衝撃を受けました。
「あ、反応というのは自分で選択していたんだ...」と。

「選択」というと、最近ではコロンビア大学のアイエンガー教授のことを思い起こします。
アイエンガー教授は著書『選択の科学』の中で、「私たちは選択を行い、その選択自体が私たちの人生を形成する」と言っています。

今の自分は、反応(すなわち選択)の積み重ねの結果なわけです。

*余談ですが、アイエンガー教授は、品揃えが豊富になると(選択肢が増えすぎると)売り上げが下がることを発見した「ジャムの法則」の発見者としても知られます。


さて、今日、記憶にとどめておきたいと思った(いや、記憶にとどめておく必要がある!)のは、スタンフォード大学のクランボルツ教授です。実にいいことをおっしゃっています。

クランボルツ教授は1999年に「計画された偶発生」(Planned Happenstance Theory)という理論を発表しました。
  • 個人のキャリア形成は予期せぬ偶発的な出来事に大きく影響されている。
  • 重要なのは、その偶然の出来事を、主体性と努力によって最大限に活用すること。
  • そうすることで、偶然の出来事を自分のプラスの力に変えていくことができる。
  • さらに言えば、予期しない出来事(チャンス)をただ待つだけでなく、自ら創り出せるように積極的に行動せよ、アンテナを張っておけ!

要は、偶然の出来事(外界からの刺激)が多少シンドイことでも、捉え方次第。そして、反応の選択の仕方次第。実にポジティブ思考です。

クランボルツ教授は、偶然の出来事からチャンスを生み出すためには、以下の5つのスキルを発達させることが大切だと言っています。


1. 好奇心
2.
持続性
3.
楽観性
4.
柔軟性
5.
冒険心(リスクテイク)

なるほど! 実践したいものです。
 



2013年3月13日水曜日

学習塾経営者が感じている「伸びない生徒」の共通点


先日、大学受験中心の学習塾を経営している方に会いました。ご本人は東大卒。
興味があったので、「入ってから成績が伸びる、伸びないって分かるものですか?」と尋ねた。

「分かります。ほぼ外れないですね」

即答でした。
それは1回の体験授業で分かるそうです。

「分かってないのに、分かってるふりをするタイプがいるんです。
『知らない』って言えない んです。
で、間違えると、安易に『あ、そーだ、そーだ、いけね』と、うっかりミスしたふりをして取り繕うんです。全然分かってないくせに」

とのこと。
なんか、想像できます。

残念ですよね、もったいないですよね。
教わりにいってる立場なんだから、素直に「分からないから教えて下さい」って言えばいいのに。

仕事やってても、そういう人と遭遇すること、ありますよね?

素直でいたいものです。


【関連】
以下の2つは、仕事における「素直さ」に関連したエントリーです。興味のあるかたはぜひ読んでみて下さい。

素直さの欠如こそが問題の根源
http://ameblo.jp/go-tnk/entry-10935063687.html

知ったかぶりしなくてもいいのに
http://ameblo.jp/go-tnk/entry-10691514977.html

END

2013年3月6日水曜日

社会人が新しいことを勉強するなら早起きすべきようだ


英語の勉強を何度も挫折した自分ですが、「なるほど!そうだったのか〜」と思う記事に出会いました。

1. 習慣になってないことをやると疲れる。
2. 一日の終わりの疲れている時間帯に、新しい習慣を作ろうとすると、挫折する。
3. だから、新しい習慣は朝にやる!

どうりで、「これからは寝る前の1時間、○○を勉強するぞ!」という決意は3日ともたないわけですね。
仕事にも言えますが、やる時間帯や手を付ける順番を変えることで、はかどり方が異なるように思います。
頭がフレッシュでないと能率が落ちる作業と、頭が少々疲れていてもたいして能率が変わらない作業ってありますからね。

というわけで、上の「だから、新しい習慣は朝にやる!」には納得感あります。


興味のある方は、もとのブログ記事を読んでみてはいかがでしょう?
もう少し丁寧に説明してありますよ(↓)。
[ソース記事] 「英語学習、資格勉強などに絶対に途中で挫折しないための習慣化術 - 自分を変える、人生を変える!」
http://change-life.hatenablog.com/entry/2013/01/27/081747

2013年3月1日金曜日

やっぱり、面接で見た目は重要なんですね。


少し前に、「採用担当者は、見た目で人を判断する~」というエントリーを書きましたが...
http://tanaka-tsuyoshi-dts.blogspot.jp/2013/02/blog-post.html

そのちょっと後に、ある大学の就職課(学生の就職支援をしている)の方から、就活対策の模擬面接の評価シートを見せていただきました。
面接担当役の教授や大学職員の方が、学生の面接でどの部分を、どのように評価するか、項目と基準を整理したものです。

ドアをノックして入り、着席し、と言うところから始まり、面接官とのやりとりをチェックするわけです。どの部分がどう悪かったのかを、学生にフィードバックし改善につなげるためという趣旨で作られたもので、チェック項目は8つとシンプルです。

それを見て、「なるほど」と思ったのです。

8つある項目のうち、6つが「見た目」なのです。

繰り返し書きますが、美人だとかイケメンだとかいうことではありません。目から入ってきた情報で評価しているということです。動作、立ち居振る舞いだって、表情だって「見た目」です。

2013年2月12日火曜日

弁当を食べようとしたときに上司から昼飯に誘われたら?


職場の先輩、上司から飲みに誘われたりランチに誘われたりすること、ありますよね?
それを、「うっとうしい」「休憩時間や勤務時間後にまで仕事の話は聞きたくない」という思いから断っていたら、それはもったいないと思います。

職場内では聞けない話を聞かせてもらえるかもしれません。ちょっとした仕事のテクニックを盗めるかもしれません。その誘いについていくと、社外の面白い人に会えるかもしれません。

また、これはもっと大切なことですが、社内では言いにくい何かを言いたいのかもしれません。言い換えれば、先輩・上司が話をしたいという<ニーズ>を持っている状態です。
これを簡単に断るのは、「ニーズを読めないヤツ」「ニーズを拒絶するヤツ」という状態です。
同僚・先輩・上司のニーズを読めない人が、社外の顧客のニーズを読むことができるのか、ちょっと疑問です。

「先輩・上司の誘いを断るな」なんて言うつもりはありません。どちらかというと昔の自分はそういう考え方で、18時過ぎたら会社とは関わりたくないと思っていました。
でも、いまは「簡単に断ったらもったいない」と思います。そういう非公式な場で聞いたり、教えてもらったことの中には、自分にプラスになったことが多々ありましたから。

ボクは基本的に一人でランチをとります、わりと最近(ここ数ヶ月の間に)、上司からランチに誘われました。

一度目は、たまたまカミさんがお弁当を作ってくれた日でした。二度目はコンピにで買ったインスタント食にお湯を注ぎ、出来上がりを待っているとき。

まったく間が悪いですよね!

「すんません、今日は...」

とは言いませんでしたよ、もちろん。
仕事の上で社内がゴタゴタしていた状態で、上司がボクに相談事があるのだろうと瞬間的に想像できましたので。

「いいっすね! たまには行きますか」

カミさんが作ってくれた弁当はそっと冷蔵庫に入れて、残業の夜食にしました。
作りかけのインスタント食は机の上に放置して、後でそっと給湯室に捨てました。

上司の「社内では話しにくいことがあるので、ちょっと外で話したい」に応えるために、別に大きな犠牲を払ったわけではありません。
それを後回しにして仕事が後手後手にまわるより、即断してもらい、仕事が前進するほうが、ボク自身にとってもプラス、会社にとってもプラスなのです。

ボクが20代の頃の自分に助言するなら、こう言います。
「誘いを断るか否かの判断基準に、『仕事の前進につながるか』を加えてみてはどうだろう?」

気乗りしないことを先延ばしにしたりうやむやにしておくと、結果的には、気乗りしないことに関わる時間が長くなります。これは間違いありませんからね。


当然ですが...、考えてみて、その誘いが単なる先輩・上司の個人的な欲求(憂さ晴らしやヒマ潰し)に基づくものだと思えば、断ればいいんです。
でも、内容を尋ねてから断るのは失礼ですよ。


2013年2月7日木曜日

本当のところ時間はどこに消えているのか?


これまでに何度か、「仕事の中で、何に時間が使われているか?」を把握するために、時間管理のアプリ「aTimelogger」を使って計測しました。
一年中やってるわけではなく、だいたい1ヶ月半くらいの期間を、年に2回か3回。*いま現在はやってません。

目的は現状把握ですが、「いま自分は何をやってるのか?」を意識すると、自然と「いま自分はコレをやるべきだ」という気持ちになり、キビキビします。不思議ですね。

いま計測してるのは、仕事の時間ではなく、仕事外の「学習」の時間の計測。

1月15日から始め、半月でよ~く分かりました。記録を見るまでもなく、「実際には全然INPUTしてなくて、よく分からないことにたくさん時間を使ってる」と。
OFFの時間ですから、学習時間が少なくたって別にいいと思うのです。ですが、「この勉強をやってみよう」と思ったことなのに、全然やってない、少なすぎ。そんなことにも気付いてなかった自分のボンヤリ加減に愕然としたのです。

何でダメなのかというと、そもそも、「一日○分やろう!」といった具体的な目標を決めていなかったのです(笑)。「なるべく時間を作って、なるべくやろう」という程度。

普通は「一日○分やろう!」と目標を立てますよね?
それをしてないくせに、「とりあえず、どれだけやってるか測ってみようか」というのも、ちょっと変わってるなと思います、我ながら(笑)。

でも、先にも書きましたが、自分の行動を意識し始めると、それだけで実行できるようになるんです(少しですが)。ちょっとボンヤリしてるときに、「あ、いま15分くらいやろう」となります。

17日間に計測した項目の総時間は26h 33min で、このうち学習INPUTは21時間半くらい。かろうじて1日あたり1.3時間(1時間19分)。
※ちなみに、「ガジェット研究」と「OUTPUT」は学習の時間ではなく趣味の時間です。あまり時間を投じすぎないように自分を監視のためにこの項目も設けて計測しているのです。ちなみに、これを書いているいま現在は「OUTPUT」の時間です。

2013年2月3日日曜日

エレベーターで「閉める」と「行き先階」のどちらのボタンを先に押す?


勤め先の顧問の先生に勧められ、元スターバックスCEO岩田松雄さんの著書「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方を読んでいます。
MBAホルダーで、元ジェミニコンサルで、3社で社長を務めた方。
自分を「普通のおじさん」といい、世間が想像するようなリーダータイプではないと自己紹介。説いていることは「人間力が大切ですよ」。

なるほど、と思いながら読み進んできましたが、第5章の中の「時間と効率を徹底的に意識する」では、凄みのある一面を見せています。
<時間と効率の意識><仕事術>のこだわりは、やはり並みではありません。
生産管理の現場でストップウォッチ片手に作業の合理化に取り組み、米国にMBA留学し、戦略コンサルティング会社で働いていた人だ!!!

なんと、エレベーターで「閉めるボタン」と「行き先階ボタン」のどちらを先に押すのが効率的なのかにこだわります。それが積み重なったら大変な時間の差になるからです。

「できることは、すぐにやってしまう」
「まとまった時間をときどき作る」
「日々、何に時間を取られているのか、はっきり認識する」

など、実践し徹底したいことが多々ありました。



2013年2月2日土曜日

採用担当者は、見た目で人を判断する。たしかにそうだと思います。


「採用担当者は、見た目で人を判断している」これは極端に聞こえるかもしれないが、真実だと思っている。

これは、2013年2月1日のダイヤモンド・オンラインに掲載されている、熊谷智宏氏(我究館館長)のコラムの言葉。
http://t.co/NSXbmlhq

コラムでは、人が、他人に与える印象は、見た目:55%、しゃべり方:38%、内容:7%の比率で決定されるという「メラビアンの法則」や、熊谷氏の知り合いの人事担当者たちの本音が紹介されています。

ボクは数十人の面接しかしたことがありませんが(定期採用をしていないので)、やはり、見た目は大切だと思います。清潔感とか、明朗さ、当社の業務、そして社風にふさわしいか、ということです。

スキルも含め、「一緒に働けるだろうか?」と考えるわけですが、実は、「最終選考者である自分のボスが拒絶反応を起こさないだろうか?」ということも考えます。それは、履歴書や職務経歴書ではなく、広い意味で「見た目」の部分で判断することになるのです。

どんなに「彼の経歴やヤル気は期待できそうだ」と思っても、例えば、身だしなみなどにルーズさが感じられたらアウトです。最終選考者に推薦することはできません。
一例ですが、使い古しの紙袋で荷物を持って来た方がいました。皮やナイロンのバッグでなく。
「あ、お仕事の途中ですか?」
「ええ、そうなんです」
「大変ですね。お忙しい中、ありがとうございます」
と雑談を交わして面談をスタートしましたが、実は、見た目的には即死です。

日中の面接ですから、前後の時間にその方の仕事があるのは何の問題もありません。
でも、よれよれの紙袋はいけません。ボクならビジネスバッグかスーツケースに入れるか、コインロッカーに預けてきます。

ボスはきっとこう考えます。
「大切な面接にそういう臨み方をする人間は、大切な仕事先でも同じ振る舞いをするのではないか? 会社に恥をかかせるようなことをするんじゃないのか?」

そういう応募者を二次面接者に推薦したら、きっとボスはこう言うでしょう。
「お前は、オレが何を大切にしているのか、まだ分からないのか?」

ですから、この方を二次面接に推薦することはありません。

...といったことも、採用担当者(面接担当者)は考えるものです。

2013年1月21日月曜日

なぜ「仕事がたまる」という事態になるのか?


仕事がたまるほどあるなんて、幸せなことですよね!

なんて、言ってられなくなりますよね、事態が悪化すると。

仕事が複数同時進行していることは問題ではなく、その中のどれかが can't meet deadlines になってしまうこと。

仕事が滞ってしまう原因は、「そもそも絶対量が多すぎる」「そもそも仕事が遅い」というキャパオーバーということを除くと、
「時間の見積もりをする習慣がない
「時間の見積もりを誤る」
のどちらかじゃないでしょうか? 
あ、「やる気がでなくて着手できない」というのもありますが、これはまた別の話ですので、除きます。

経験からいって、遅延を防ぐには以下の3つが必要だと思います。
1  各作業の所要時間を見積もる
2  各作業の締切日までに作業の時間が確保できているかを把握する
3  さらに想定外の新たな作業に備えて時間が確保できているかを把握す



1
時間の見積もりについては慣れが必要でしょうが、体感でなく、実際にかかった時間を計測することで、精度が高まります。
ボクがかつて働いていたマーケティングリサーチ・ファームでは、毎日、何のプロジェクトにどれだけの時間を費やしたのかという記録をつけてプロジェクトごとの採算管理をしていました。
ボクは今では、スマホアプリを使います。

2
一番手前の締切だけを考えていてはダメです。締切は次々とやってきます。優先順位をつけることはスゴく大切ですが、時間配分を間違えないこともスゴく大切です。
仮に、作業Aの締切日が明日で、作業Bの締切日が3日後だとしても、いろいろな状況から、「実は作業Aに使える時間はあと2時間しかない!」ということもあります。
これに気付かずに、作業Aに4じかんを費やしてしまうと、作業Bの締切に間に合わなくなり、プライベートを(予定外に)削ってやりくりするハメになります。

3
ギッチリと予定を詰め込んで、「これならピッタリ間に合うぞ!」なんてことは絵に描いた餅。予定は必ず狂います。すでに十分経験済みですよね。
(a)嬉しいことに、新しい依頼が舞い込みます。
(b)嬉しくない緊急に対処しなければならない"第一領域"的なことが発生します。
(c)「できあがり!」と思った作業を突き返され、やり直しを命じられます。
(d)「いけね、忘れてた!」ということを思い出し、予定にねじ込まざるを得なくなります。
こういう(a)や(b)を織り込みつつ、(c)や(d)を減らす努力・工夫が必要だと思います。



もしも、「各作業の所要時間を見積もるなんて、面倒臭くてできないよ!」というのでしたら...、次のようなシンプルな方法も、少しくらいは効果があると思います。
 ・
 ・
 ・
「自分で設定したその日のノルマが終わるまでやめない」

あくまでも、「どこまで進んだか」を目安にする方法。でもこれでは、夜に飲みに行く予定を入れることはできません。遅刻間違いなしですから。

END

2013年1月16日水曜日

立ち消えになったタスクを削除せず非表示にした


改めて時間管理のことを考え、使っているToodledoを眺めていた。
便利っていやー便利なんですが、上のほうに並んでいる開始された(started)タスクの中には、実際のところ、
「予定期日はきたものの着手していない、着手の必要がなくなった」
というものがあります。

日付を振り直して数ヵ月先の予定にしてはどうか、というご意見もあるでしょうが、いちいち面倒です。
それならばいっそ削除すればいいではないか、というご意見もあるでしょうが、そう簡単にはいかないのです。

「もしかしたら後々、ネタになるかも...」
「もしかしたら後々、必要になるかも...」
「それを思いついたという記録を残しておきたい」
などと考えてしまって削除できないのです。

そのタスクを自分のGmail宛てに送って、何かの時に検索できるよう(思い出せるよう)にしてから削除する、ということも考えました。
でも、タスクリストにあるものを、わざわざタスク管理の外に出して保管するのも、本末転倒のようです。

というわけで、アプリを見るたびに、
「立ち消えになったタスクを非表示にできないだろうか」
とモヤモヤしていたのです。
で、やっと決断して、非表示にする、具合のいい方法を探しました。

それが、<コンテキスト>を使う方法。

分かりやすく、「立ち消え」というコンテキストを作りました。別に、「当分やらない」という名前でもいいでしょう。
そして上部メニューの「SHOW」の中で、「立ち消え」のコンテキストのチェックを外し、これ以外を表示させるように設定しました。
Webではこんな具合[下]。

iPhoneではこんな具合にチェック[下]。


これでタスクリストの画面がすっきりしました。

たったこれだけのことなんですけどね。



Toodledoについては以前も何度か書きました。興味のある方はご参照ください。

■Toodledoを使ってみた(1)
http://ameblo.jp/go-tnk/entry-11038560030.html

■Toodledoを使ってみた(2)
http://ameblo.jp/go-tnk/entry-11038582301.html

■Toodledoを使ってみた(3)コンテキストをどう使うか?
http://ameblo.jp/go-tnk/entry-11039130428.html

■Toodledoを使ってみた(4)Googleカレンダーとの同期
http://ameblo.jp/go-tnk/entry-11043391430.html

■一軍アプリ(1)メモの習慣
http://ameblo.jp/go-tnk/entry-11329462237.html

[時間管理、タイムマネジメント、ToDo、タスク、Task、アプリ、仕事]

2013年1月15日火曜日

度を過ぎた不安を取り除く方法

誰しも、何かに不安になることはありますよね。
それは経営者だって従業員だって同じでしょう。
この本『不安があってもくじけない』(中央公論社)は、知り合いの経営者が、「従業員に薦めたい本」として紹介して下さいました。

著者Mark A. Reinecke氏は精神医学、行動学博士。原文のタイトルに近いのは、サブタイトルの『心を落ち着けて前に進むための20のレッスン』です。

不安というのは、脳が発する「警報」ですから、もしかすると起こるかもしれない脅威や危険を回避するのに役立つことがあります。
でも、度を超えて絶え間なく不安を抱いていると、精神的にも肉体的にもすり減ってしまいますよね。

著者は、不安を感じたら、
“何よりも重要なのは正確な事実を把握し、正確な評価を下すことです。”
と言います。
そうは言われても、正確な事実を把握するなんて...って気がしますが。



具体的には、次の質問を自分に問いかけるように言っています。

人生において最も気がかりな問題は何か? それがどのような結果を招くことを最も心配しているのか?
それが実際に起きる可能性は、現実的に考えてどれほどか?
それが実際には起きない可能性があるとしたら、その理由は?
把握しているすべての事実に基づいて考えると、最も可能性の高い結末は?
その結末に対処するにあたって、自分にはどのようなスキルがあるか?

“最も可能性が高い結末”については、なるべく詳細にノートに書きだすことを薦めています。現実的でないことは線を引いて消してしまいます。
この作業をやるだけで、「漠然とした不安」がけっこう減るように思います。


他にも、知っておくべきこととして、
“将来何が起こるかをあらかじめ知ることはできない。よって保証などというものはない”

ことが挙げられています。
これは厳しい現実です。危険や未知の出来事に直面しすると、安心感を得ようとして、「大丈夫だ」という確証を得ようとしますが、それを得ることはできないのです。どうやら、「確証を得たい」という欲求を手放すほかないようです。

本書は、「20のレッスン」と名付けられているように、各章の末尾に問いかけがあります。「何について考えるべきか?」を提示してくれているわけです。これは、モヤモヤとして不安状態から脱する助けになりそうです。