2016年2月29日月曜日

#39の府県で人口が減少 国勢調査

5年に一度の国勢調査の人口速報集計が発表されました。
日本の人口は1億2711万人で、5年前調査(2011年調査)から94万7千人減少(0.7%減少)。年平均で18万9千人減少していることになります。

国勢調査としては、初めて人口減少が確認されました(調査は5年に一度ですので)。

39の府県で人口が減少。人口が増加した都道府県を見ると首都圏、大都市を擁する県への人口集中が見て取れます。
東京圏(東京都,神奈川県,埼玉県,千葉県)の人口は 3613 万人で,全国の 4分の1以上(28.4%)を占めており、5年間で51 万人増加しています。

[総務庁統計局]http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2015/kekka.htm

2016年2月26日金曜日

#環境の変化に対応するには?

組織は成長ステージによって、変化・選択・維持というメカニズムを経験します。

ハワード・オルドリッチ(ノースカロライナ大学)は、組織はある程度成長ステージが進むと、事業のやり方などがわかってくるので特定のやり方だけが選ばれるようになるといいます。これが選択(セレクション)です。
そしてさらに組織が成長すると、その選ばれたルールを遵守されること、すなわち維持(リテンション)が重視されだします。

そしてこの選択・維持の段階で、組織は同質の人材をそろえがちになる。そのほうが効率がいいからです。

こういった経営学の研究報告を待つまでもなく、採用を担当しているかたは、心当たりがあるのではないでしょうか?

「当社はこういうことを目指してます」「こういう人材を求めています」と謳っているのですから、同質化は当然の流れなのです。

同質化が進んだ組織では、環境の変化に対応できません。しかし、バリエーションが必要になったときには、往々にして幹部や中堅社員の同質性が足かせとなっているのです。

こういう時に、外部の人間の視点、発想、技術が必要なんでしょうね。

2016年2月15日月曜日

#伝説のトップセールスは、時間を無駄にしない。

先月、ポーラ化粧品の現役最高齢(1931年生まれ)美容部員の森本早苗さんにお話を伺ってきました。

伝説のトップセールスレディーの使命は、お客様をキレイにすること。
トップセールスであり続けた仕事の哲学は、「時間を無駄にせず、行動する」。

森本さんは、「月の目標額を日の目標額に落とし込む」「日の目標を絶対達成する」という、仕事を始めたばかりの頃の上司の指導を忠実に実行し続けました。

小さな目標を必達するために強く意識したのが、「時間を無駄にしない」、「行動量を増やす」ということ。
同僚が喫茶店で休憩している間にも、見込み先を訪問しました。
営業に結びつかない時間を省くために、こまごまとした時間節約を工夫しました。

「目標を達成し続ければ仕事は楽しくなる。結果を出し続けたから、仕事が嫌になったことなんてない」とおっしゃいます。

奇をてらった技なんてなく、自分を甘やかさず、基本的なことを実行し続けた結果、数年でトップセールスになり、チームを率いるまでになったのです。



84歳にはとても見えない若さは、ポーラ化粧品と、現役でお仕事をされている気持ちの「張り」のせいなのでしょう。

お話を聞いていて、こちらの背筋が伸びる気がしました。僕らがいかにダラダラと仕事をしているか、甘ちゃんか、思い知らされました。

2016年2月14日日曜日

#論理的な説明だから理解しやすいとは限らない

こんなに論理立てて説明してるのに、なんでこちらの言ってることが理解できないのかな〜。う〜ん、どう説明すればいいんだろう…。
という思いをしたこと、ありません?

理由はきっと3つに集約できるんです。
1.理解したくない=感情が拒絶してる
2.言葉の意味が理解できない=知識の不足
3.話の展開が理解できない=論理力の不足
このどれか。

1の「理解したくない」というのはこの際、脇に置くとして、たいていの管理職は「通じてないな」と思ったら、平易な言葉を選び話の筋道を明快にしようと試みますよね?
このとき、順序立てて一段ずつ理解してもらおうとすると、人はたいてい演繹的に話の展開を組み立てます。

「人間という生き物はみな死ぬよね。ソクラテスは人間だよね。だから、ソクラテスは死ぬ。わかるよね?」
 「...。」
そう、こういう説明をしてを理解してもらえないことがある。

バーバラ・ミント氏はこう言います。

"キーライン・レベルでは、帰納的説明のほうが演繹的説明よりも読み手にとって負担が少なく理解しやすいのです。"
〔補足〕キーライン・レベルとは、伝えようとしている主題の妥当性を説明するために挙げられた主要なポイントを指します。

そう、演繹的説明よりも帰納的説明のほうが、受け手の負担が少ないのです!
言われてみれば「そうそう、思い当たる!」なのですが、明示されるまでこのことを意識していませんでした。

バーバラ・ミント氏はこう続けます。

"傾向としては、自分が考えた道筋と同じ順序で相手に説明したいと思うのが普通で、その道筋とは一般的には演繹的展開と言えるかもしれません。しかし、演繹的に考えたので演繹的に説明しなければならないというのは正しくありません。ほとんどの場合、演繹的に考えたものでも帰納的に説明できるものなのです。"


「演繹的に考えたものでも帰納的に説明できる」ということは、けっこうインパクトの大きい再発見です。このことは、頭の片隅に置いておこうと思った次第です。