2014年11月28日金曜日

子どもの話を「聴く」

ちょっと前の話。

出勤前に洗面所の鏡に向かいネクタイを締めようとしていたとき、浮かない顔をしたムスメ(7歳)が入ってきて、「あたし、学校行きたくない」と言い出しました。
これは、いま感情に問題を抱えてます、というわかりやすいサインですね。

気持ちにも時間にも余裕があったので、かなり意識的に「聴くよ!」と決めました。


ムスメ: あたし、みんなに嫌われてる。

じぶん: そうなの?
※「バカ言ってんじゃねー!」とか、「どうして?」は我慢

ムスメ: 誰もあたしと一緒に帰って(下校)くれない。

じぶん: ふーん。(続けてごらん)

ムスメ: 昨日ね、Y(仲良しのクラスメイト)が一緒に帰ってくれなかったんだ。

じぶん: Yちゃんと一緒に帰りたかったけど、Yちゃんとは一緒に帰れなかったんだね。
※「Yちゃん=皆だと捉えてるんだね」という分析・診断は我慢

ムスメ: Yと一緒に帰ろうって約束してたんだよ! でも、Yはほかの子と帰った。
※「ほかの子と一緒に帰ればいいじゃん」という提言も我慢

じぶん: それで、すごくイヤな気分だったんだね。

ムスメ: Yと一緒に帰れないんじゃ、学校なんか意味ないじゃん!(怒)

じぶん: そうかー。...(沈黙)


しばし、ムスメが話を続けるのを待ちましたが話はそこで終わり。
「おや、もう終わり?」と少し拍子抜けした気分。

ムスメの関心は、ボクの首に掛けたままのネクタイに移りました(ネクタイは珍しいので)。太い側の端からクルクルとロール状に丸めて、パッと手を離し、またクルクルと丸めて。

いつの間にかニヤニヤしています。

そこで居間からカミさんの声。
「体操着は持ったー?」

ムスメは「持ったよー」と返事して、「じゃあね〜」と洗面所を出て行きました。ちょっとは気分が晴れたみたい。

気を取り直したまま、登校してくれたみたいです。

2014年11月7日金曜日

退職決断のための「黄金基準」

おー、シンプルでいいねー!と思いました(↓)。
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20111216
「自分の価値観と同じだ」と思った人はこれを判断基準にすればいい。

けど、気を付けなきゃいけないのは、これは、ちきりんさん自身にとって優先度が高いことによる判断、ちきりんさんの価値観だということ。
たとえばキャリアについて相談された方(上司やキャリアカウンセラーのような方)が、相談相手が何にプライオリティを置いているかといった価値観を知る前に、「これがベストな判断方法」と提示するべきでないと思いますね。

2014年11月4日火曜日

成功にたどり着く人と諦める人の違い

試行>実行・出来事>フィードバック>チエック>調整>成功

数日前に何かのニュース動画を見終えたところ、その他の動画コンテンツリストにちょっと気になるものがあった。大学生向けの講義のようで、「奇跡のなんとか講義」というタイトルだった。
講師の名前も、どこの大学での何の講義かもわからないが、「成功するためのプロセス」についての講義だった。もしかしたら、キャリア教育の授業なのかもしれない。

その講師が学生に伝えようとしていた「成功するためのプロセス」が、上に書いた、

  • 試行(Tryal)
  • 実行・出来事(Event)
  • フィードバック(Feedback)
  • チェック(Check)
  • 成功(Success )

からなるサイクル。

へー、と思いながらメモしたのが添付の図。

なるほど、と思ったのは、成功にたどり着く人と諦める人の違いは、フィードバックの<受け止め方>にあるという説明。

うまくいかなかった場合に、そのフィードバックをマイナスに解釈してしまうとマイナスの感情が湧き、やる気がなくなってまう。
マイナスの解釈をしてしまうのは、思考のクセが原因。心理学の言葉でいえば「信念」に原因がある。
一方、成功に近づく人はフィードバックを事実として受け取る。客観的に、冷静に、一歩引いて受け取る。「ふーん、こうすると失敗するのだな」と考える。そして、調整し直して再び試みる。


後日。通勤時の読書のためにどの本を持って行こうかと考え、ずっと手をつけずに放ったらかしにしていた本(買ったもののあまり関心が湧かなかった)を選んでみた。
通勤電車の中で目次を眺めると、なんと、まるまる一章を割いて、先日の講師が語っていたプロセスのことが書かれているではないか!
これは、トニー・ブザンが提唱したようだ。

2014年11月3日月曜日

仕事の全体像を把握しやすいToDoリスト

ときどき部下に「ToDoリストを作れよ。そうすれば仕事のモレがなくなるぞ」と助言します。けど、ToDoリストを作ることじたいを習慣にできない、リストを作るには作るけどモレが多い(結局、やり忘れる)という人もいるんですよね...。

部下の一人は彼なりにToDoリストを作っていたのですが、それには深刻な漏れ・抜けがあるのと、作業レベルにブレイクダウンされてないという問題がありました。

ですから、「漏れを防ぐために日頃からメモをせよ」「やるべきことを細かな作業にブレイクダウンせよ」と助言しました。

ブレイクダウンされてない(具体的な作業に分解されてない)ということは、実は、何から手を付ければいいか、本人自身の中で明確化されてないんですね。だから、いつまでも手を付けられないまま時間が過ぎていく。

分解した作業をリスト化すればよいのですが、どうやら、ブレイクダウンするのが苦手、リスト化することが苦手という人がいるようです。そもそも、やるべき順にきれいにリストアップするには、同種の仕事の経験量が必要ですし。最近では、「やるべきことを順番にリストアップすることが苦手ということは、鍛えようがないことなんじゃないか?」と思ってます。

だったら、思いついた順に書き出せばいい。人から「あれも忘れるなよ」と言われたことを、そのつどToDoリストに書き加えればいい。
でも、順不同で脈絡なく縦一列に並んだToDoリストには、ちょっとした問題がありますね。
「まずどれをやるか?」「次に何をやるか?」を決めにくいし、仕事の全体像が見えにくいですよね?


先日、「とりあえず、こういう形のToDoリストを作ってみなよ」と、ボクが考案したToDoリスト・チャートを伝授しました。

(1)まずスタート地点である「今」とゴールである「完成」を丸で囲み、その間を10センチとか20センチの線で結ぶ。

(2)その線に斜めに合流する線を引き、仕事を大雑把に分解した「Sub仕事」を書き込む。

(3)さらに、それら「Sub仕事」の前後にある「やるべきこと」を書き込む。という具合に、連想ゲーム的に「やるべきこと」を、順番も考えながら書き加えていく。

これだと、途中で指示されたこと、思い出したこと、思いついたことを挿入しやすい。それに、縦一列に並んだToDoリストより、仕事の全体部が見えると思いません?

いかがです?

名付けて「フィッシュボーン・ToDoチャート」。

頭の中で仕事の全体図が描けてる人は、ばーっつとタスクだけを書き出していって、やるべき順番を入れ替えていけばいいんでしょうが、そういう脳の使い方が苦手という人がいるようです。

リスト形式が苦手な方は、試してみてはいかがでしょう?

2014年11月1日土曜日

人が伸びなきゃ会社は伸びない

昨日は株式会社風土の小山政彦代表(元・船井総研会長)を訪問し2015年の時流予測をレクチャーしていただきました。

話はいろんなことに及びましたが、特に印象的だったのは、「会社は若手の中間管理職を育てなければダメだ!」と人材育成の重要性について熱く語っていたことです。

「社長が何でも自分でやろうとしている、社長が何でも自分でできると思い込んでいる、自分のところの社員を『こいつらにはできない』と言っている、これが伸びない中小企業の典型だ」

人を活かすことができる会社が伸びるのですね。