2015年7月10日金曜日

ストレスチェックの準備は万全ですか?

HR EXPOのブースで「ストレスチェック義務化」関連ビジネス&商品を見て回った。

関連商品(システムなど)の出展ブースの説明要員の中には、自社製品の説明はできるが、労働安全衛生法の基礎を理解してない人もいる始末(その法律の要求に応えるためのものなのに)。

「50人以上の事業所」というのは、PAさんを含みます。
衛生委員会は本社にあればよいのではなく、「50人以上の事業所」のそれぞれに作らなければなりません

それにしても…、ストレスチェックの「実施者」というのは具体的には誰なのか? 「実施」とはどの作業を指すのか? ストレスチェックの試験用紙の配布や回収を医師や保健師に頼まなければならないのか? 等々、
厚労省の資料だけではわからないことがたくさんあるでしょうね。


2015年7月9日木曜日

企業がメンタルヘルス・ケアに取り組むべき理由

従業員がメンタルヘルス不調になると、ほぼ必ず「能率の低下」が起こります。ミスや遅延が発生し、顧客の信頼を損ねる可能性が高まります。
また近年は、セクハラやパワハラなど職場のハラスメントに起因するメンタルヘルス不調も問題となっています。社員のメンタルヘルス不調の原因が職場環境にあり、その原因を会社が放置していたのであれば、労災認定されるのはもちろんのこと、損害賠償訴訟において企業の責任が追及されます。

職場のストレス要因は、仕事内容の変化や長時間労働、職場の人間関係など様々。近年の接客業は「感情労働」とも呼ばれ、ストレスがたまりやすい仕事だといわれます。苛立つ遊技客と接することが多い遊技業のホールスタッフやカウンタースタッフはストレスを抱えやすいだけに、一層のケアが必要な職種です。

「しかし、従業員の健康を重視して職場環境の改善を行ったり仕事の負荷を軽減したりするとコストがかかるではないか」
 
かつては、そのように考えられていました。

しかし、これ(↑)は古い考え方です。

現在、専門家や先進的な企業では、米国立労働安全衛生研究所(NIOSH)が提示した
「従業員の健康や満足感と組織の生産性には相互作用があり互いに強化することができる」
という考え方(=健康職場モデル)が広く受け入れられています。

つまり、企業がメンタルヘルスケアに取り組むことが好業績につながると期待できるのです。 

統計的に考えてみると…

遊技業界は法の規制の下にある産業なので、法の解釈や運用基準の変化やら内規の変更など、消費者動向とは別のところにも業績に影響する要素があります。

オペレーター企業はきっと、ポジティブ-ニュートラル-ネガティヴ等のシナリオを描いてると思います。
それぞれのケースの予想収益率とそれが起こる可能性(確率)を仮定すると、期待収益率が算出できます。

この「期待収益率」はあくまでも平均値です。

例えば学校のあるクラスが、テストの平均点が60点だったとします。極端な話、生徒全員が60点のクラスと、30点と90点に別れたクラスでは、平均点は同じでも状態(バラツキ具合)はまったく異なります。つまり、この2つのクラスでは、平均点である60点を取る「確率」が異なるのです。

話を戻しますと、マネジメントの方々は、上で算出した「期待収益率」に落ち着く可能性(確率)はだいたいどのくらいなのかも知りたいでしょう。

こういうときに、標準偏差を使って計算することができます。
勘で語ることと比べたら、ずっと精度は高いと思います。少なくとも他者の納得感は高いはずです。

2015年7月5日日曜日

資格や検定についての最近の考え

ボクは「資格を取る」ということにあまり興味を持ちませんでしたが、近年、ちょっと考えが変わりました。

自分の中の「基礎知識」の幅を広げるために、資格試験・検定試験を活用するのは効率的だと思います。

そもそも、「資格を取る」ことと、「能力や知識を身につける」はイコールではないですよね。


何年か前に、ボクの前職の先輩(広告代理店)は、不動産の広告を担当することになって、クライアントを理解するために宅建の勉強をしたそうです(で、資格を取った)。
その話を聞いたときは特に何とも思わなかったんですが、いまなら「先輩は資格を取ることじたいは目的じゃなかったんだな」と理解できます。クライアントの話を理解する、業界ルールを理解するといったことが目的だったんだな、と。受検はあくまでも、基礎知識の習得の程度を図るため。

合格証を手に入れて履歴書に書くため、という目的を否定するつもりは少しもありません。それ以外にも意義はありますよね、という話です。


ビジネス書や教養書などをなんとなく読む(そしてなんとなく知識を得た気になる)のと、試験という明確なゴール(理解度と期日)を意識して読むのとでは、脳の活性度とか「気合い」がまったく違うと思うのです。

もちろん、「知ってる」ということと、「活用できる」ということは別モノです。しかし、「知らない」ということはすごく不利になったり、非効率になります。それは間違いありません。

「暗記などしなくても検索できるじゃないか」という意見もあると思いますが、はっきり言いましょう。

“基礎知識がないと、検索はノロいし、精度は低いんです!”

基礎知識がなかったり、ある分野の全体像のイメージがないと、適切な検索ができないんです。これは仕事をやっていてすごく感じます。ある人が1時間かけて「いろいろ調べたけどわからなかった」ということを、別の人間が検索すれば1分で探し出せるなんてことは、当たり前のようにあります。これは、「暗記はしてないけど、調べるための効率的なキーワードを複数知ってる」かどうかの知識量の差です。
また、検索結果の中から間違い(web上には無数の間違った情報がある)を弾けるどうかも、その分野の基礎知識にかかってきます。


ボクは今年、ある検定試験を受けましたが、そもそものきっかけは、仕事でその分野のレポートを書くために資料を探したこと。Webでも検索しましたが、断片的な感がありました。結果的に、最も体系的に整理されていると感じた資料は、その分野の「検定試験」の公式テキストだったのです。ある程度、本来の目的(仕事でのレポート作成)を終えた後、ふと「チカラ試しに受験してみようか」と思い受検してみました。

合格しましたけど、だからどうしたということでもないので、会社の誰にも言ってません。自分の中で一区切りついたから、それでOKなわけです。

この分野の知識はきっとまた仕事で使う機会があるだろうし、一度体系的に学んだので、その分野に関連するニュースなどに敏感になったような気がします。それがメリットといえば、メリットでしょうね。

[追記]
あ、少し前にほぼ同じ内容のエントリを書いてた(笑)。