2017年2月23日木曜日

#会社ぐるみで勉強する

ある地方の有力パチンコホール企業さんの話です。
旧知の元営業部長氏が、「まだ社内には発表していないけど、役員会議で決まったんです」と話してくれたこと。

別に、機密性の高い情報というわけではございません(笑

「全正社員を対象に、年内に会社が提示する3つの資格のいずれかを取得することを強く推奨する」と決まったそうです。で、副店長以上および本社係長以上は「強く推奨」ではなく「MUST」とのこと。

3つの資格とは
(1)接客系の技能検定(正確な名称は忘れた)
(2)簿記3級(日商)
(3)ファイナンシャル・プランニング技能検定3級(いわゆるFP3級)

で、知人は「店舗運営の精度を高めるためにも、社会人としてパチンコ以外の知識を広げるためにも、個人的には、副店長には簿記を受けてもらいたい」と言います。

副店長、係長以上は「限りなく必須」と言ってましたから...、40人近い"上の人間"がやるわけですから、副店長より下の役職者、一般社員だってチャレンジするでしょう。こちらの会社、今年は学習YEARになりそうです。元営業部長氏が「率先垂範する」とのことですし。

こういう<社員の基礎力を高める>ような取り組みは、きっとすぐに稼働に現れなくても、やらない会社とはじわじわと差になるでしょう(すでに強い会社ですし)。社内の会話が違ってくると思うのですよね。使う言葉も変わるでしょう。共通言語もできるでしょう。

簿記3級とFP3級のどちらが難しいのか、ボクにはわかりませんが、学ぶ分野が広いという点でいえばFPだと思います。「広範囲にわたって自分の知識を広げられる」と思うので、個人的にはFPをお勧めします。

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ちょっと気になって合格率を調べましたが、日商簿記3級がだいたい40%、ファイナンシャル・プランニング技能検定3級が70%。
でもこれ、「つまりFP3級のほうが簡単なのね」ということじゃありませんから。そもそも学習内容が違うし、同じ集団が両方を受けて日商簿記3級には40%が合格し、FP3級には70%が合格したというわけじゃありません。

あまりにも「これは無理だ」と思った人は途中で挫折して受検にまでたどり着きませんし。

これはテキストなり問題集を見て、「この内容なら自分の時間を投じてでも知りたい、理解できるようになりたい」と思える方を選ぶのがよいと思います。

それと、社会人が仕事をしながら新しいことの学習を始めるには、その内容が難しいとかどうかという以前に、学習のための時間を作る、学習の習慣を作るということがポイントになると思います。

「やらなきゃいけないのはわかてるけど、なかなか気分が乗らない、忙しくて...」という状況をいかに早く脱するか。そこが勝負でしょう。

下記エントリーが参考になれば幸いです。

社会人が新しいことを勉強するなら早起きすべきようだ
資格試験の勉強(2)1日の学習時間 ~実は、スキマ時間をいくら積み重ねてもたいして大きな時間にはなりません。
いつやるの? 朝でしょう! ~総自習時間のうち、朝9時半より前に行われた学習は、全体の42.1%を占めました。←自分の場合

 
 文=田中 剛(アミューズメントジャパン元編集長)


2017年2月22日水曜日

#2016年のパチンコ・パチスロ参加者 前年並1199万人

2016年の1年間に1回以上、パチンコ・パチスロで遊んだ経験がある人(参加者人口)は約1199万人。アミューズメントジャパンが今年1月中旬に実施した大規模な生活者調査から推計した。
本紙は1月中旬に全国の18歳から79歳の生活者を対象にした調査を実施し、主要な娯楽系レジャーの参加状況や今後の参加意向を調べた。
昨年1年間に「1回以上」パチンコ・パチスロを遊技したことがある人の割合(参加者率)は全体で12.4%。15年の参加者率(12.6%)とほぼ同水準だった。全国の18歳から79歳男女の人口9629万7987人(平成27年国勢調査人口)を用いて、16年のパチンコ・パチスロ参加者人口を1198万8136人と推計した。


 文=田中 剛(アミューズメントジャパン元編集長)

2017年2月13日月曜日

#何を「伝えたか」ではなく、何が「伝わったか」がダイジなはずですよね?

これは昨年の3月1日に、2017年卒の就職活動がスタートしたと同時に、幕張メッセで行われている合同会社説明会の取材に行って、いくつかのブースを覗いて、呆れてしまったという話です。
今年も企業ブースでは、このような<残念>な説明会が行われるのでしょうか?

  ◇  ◇  ◇

ブースに並べた椅子に学生たちが座っています。採用担当者はスライドを使い、説明してるんですが…。

一番後ろにいる自分には聞こえないし、見えない。もちろん、最後列の学生にも聞こえないし、見えない。

音響を使えないと、大きな声を出さないと後ろの席の学生には聞こえない。声が小さいなら、椅子を減らして声が届く範囲だけに座らせる、もしくは、声の大きな社員に説明させるべき。これじゃ、伝わるわけない。

あるシステム開発企業のブースで見たスライドはとても細かな字でチャートが書いてあった。

見えるわけないだろ!(笑)

しかも、投影している位置が低く画面の下端は座ってる学生の肩のあたり。その部分を見ることができるのは最前列に座った学生だけ。後列の学生には見えない。

問題だなと思ったのは、ブースには説明している社員の他にも社員がいること。学生に説明が聞こえてない、スライドが見えてないことは気づけるはず。でも気にしていない様子。何ら対策を講じないでそんな会社説明を1日中、何セッションも繰り返す気なんだろうか?

そんな<伝わらない>説明をやっていて、個別の会社説明会に来てもらえるとでも思っているのだろうか?

ひょっとして彼らは、企業説明を機械的にこなしてるだけで、本気で目の前の学生に自社をアピールしようなんて思ってないのか?と思えた。

もしかしたら…、とても残念なことなんだけど、こんな説明をやってる企業の採用チームの社員は、頭が悪いのではないだろうか? いや、「頭が悪い」は言い過ぎだろうけど、「聞き手がどう感じてるのか?」を想像する力は足りないに違いない。


ブースには説明してる社員の他にサポートしてる社員が数人いるのに、なぜ改善しないのか。本当に不思議だ。

ボクなら現場で手すきの社員に指示してスライドを作り直させたり、投影の位置を修正したり、椅子の数を減らしてちゃんと聞こえる範囲に座ってもらうようにするけど。

2017年2月6日月曜日

#ベトナムが国民のカジノ入場を合法化?

つい先日、週刊ホテルレストランという雑誌に頼まれ、ベトナム南部のリゾートホテルの記事を書きました。実はベトナムには1カ所だけ、Integrated Resort(統合型リゾート)があるのです。

ベトナムは2015年から外資系企業への規制を緩和し始めている(不動産購入の開放など)ので、いままさに、外資企業によるリゾート開発が進んでいることでしょう。

熱くなってきた感じがしますね、ベトナム。


そんな中で、1/30に、「ベトナム政府が内国人のカジノへの入場を条件付きで合法化する」というニュースが流れました(日本経済新聞も報じています)。

ベトナムにはいくつものカジノがありますが、現在、ベトナム人の入場は禁じられています。そのため中間層~富裕層は隣国カンボジアの国境沿いの街・バベットなどにあるカジノに遊びに行っています。これを指して「国内からの富が流出している。国内で使ってもらうべきだ」という意見も、たしかにあります。

バベットには数年前に行きましたが、ベトナムとカンボジアの国境のイミグレーションのすぐ目の前の街(カンボジア側)です。イミグレーションからは、200~300メートル先の荒野の中に立ち並ぶ数軒のカジノホテルが見えます。 客の大半はベトナムから来ています。

そんな背景の中での上記のニュースなわけですが、これ、「本当なのかな?」という気もします。
というのは、現地のカジノ産業関係者が、「政府は正式にはそんなコメントは発表していない」と言っているのです。