2014年5月29日木曜日

社員の業績は業績考課によって向上などしない。

話題になってるようなので、『申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。』読んでみました。

著者のカレン・フェラン氏(経営コンサルタント)は、様々な経営理論を「間違っていた」と指摘していますが、特に業績管理システムについて痛烈に批判しています。

フェラン氏は、業績管理システムの前提として次の4つを挙げ、「そんなことはない」と否定しています。
(1)業績管理システムは公正で客観的である
(2)上司の評価を受け点数をつけられることで部下の業績は向上する
(3)従業員はお金でやる気を出す
(4)従業員は制度を悪用しない。

そして事業会社での自身の経験から、「仮にこれらの前提が真実だとしても、このシステムを実施・運営し維持するために費やされる事務作業の負担は大きすぎる」と。

では、どうすべきか?
「日々のふれ合いの中で指導やフィードバックを行ってこそ、社員の業績は向上する」とフェラン氏は言います。

部下の業績管理に膨大な時間を費やすよりも、部下の成功を願い、それを態度に表し、良い関係を構築するために時間を使うべき、とのこと。

0 件のコメント:

コメントを投稿