興味深い記事です。
" 国内にカジノができたら遊びに行くか――そんな問いに対して、半数以上が「遊びに行かない」と回答。一方で「カジノに遊びに行く」と回答した人は14.7%のみという結果 "(元記事から抜粋)
記事を書いたDANRO編集部は「半数以上が行かない」ということを強調したかったのだと思いますが、ギャンブル系アミューズメントやカジノを取材フィールドにしている当方にとって、この「14.7%」というのは、結構大勢いるもんだな!という数字です。
日本のギャンブル系大衆娯楽の王様である「宝くじ」ですが、過去12カ月の間に、宝くじ売場やコンビニなどの店頭で買ったことがある人(参加者)は約22%です。全国津々浦々にあるパチンコ・パチスロの参加者率は10%程度に過ぎません。
さらに、
" 「海外旅行先のカジノで遊んだ経験はありますか?」という質問の回答に対しては、「遊んだことがある」が62.7% "(元記事から抜粋)
という記述にも、そんなに大勢の人がカジノで遊んだ経験あるのか!と驚きました。
しかし、冷静に考えると、アンケートの回答者は総合旅行サイトの会員です。アクティブかつ消費意欲が高め(旅行はかなりお金がかかるレジャーです)な人々へのアンケートである点に注意が必要です。
そして、62.7%というカジノ経験者率は、あくまでも「生涯で」の経験を問うたもの。アンケート対象は10代~70代ですので、「大昔、新婚旅行で済州島にいって、ホテルの中のカジノでちょっと遊んだ」なんて方も含まれています。
当方も一昨年、4000人規模の全国調査(ちゃんと人口動態に比例するようサンプル割り付けをした)を行って、「日本国内のあなたの生活圏から2時間圏内に合法的なカジノができたら」と参加意向を調べましたが、全体平均では、参加意向者率はもっと低かったです。
つまり、旅行好きの人は、国内にカジノができたとき遊びに行く可能性が高い(トライアルであれ何であれ)ということかもしれません。消費力が高めでしょうし、旅という非日常をレジャーに求めるという<志向>も関係しているのではないかと思います。
元記事は下記
■「日本にカジノできても行かない」が半数以上 旅行サイトのアンケート
https://www.danro.bar/article/12019551?fbclid=IwAR3zOPZEt4-njkeCjAgJReZ4cneG_wE4d-A3rVp8Uqy9G36_GDfEtGejFac
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