いまその資料が手元にないので、個人的に印象深かったことをメモしておきます。
1.
読み取れる傾向として、企業は目標採用数に達しなくても選考基準は下げない。いわゆる「厳選採用」は変わっていないということが確認できた。つまらないことだけど、目を背けることができない現実だ。
2.
書類選考を経て面接に駒を進めた100人の学生のうち、内定を得られるのは約12人。3.
面接において企業が見ている/知りたいことと、学生がアピールしている(語っている)ことには、かなりのズレがある。つまり多くの学生は、面接官があまり関心を持っていないことを、懸命にしゃべっている。例えば、アルバイトの経験、体験談など。
企業側が知りたいこと、評価のポイントなど、多くのが資料が公開されていると思うのだが...。昨今の学生はネットなどで多くの情報収集ができるはずだが、ひょっとしたら仲間内のクチコミや掲示板の噂話でとどまり、まともな機関の調査データは目にしていないのだろうか?
正しい知識を有したキャリアアドバイザーの助言があれば、この程度の「ピントがズレてる」という失敗は避けられると思う。
4.
企業が「不満」と感じているのは、学生が「企業研究が足りない」という点。※それが理由で不採用にしているかどうかは本調査ではわからない。個人的には、学生に個別企業の十分な研究を求めるのは無理があると思う。アナリストでもあるまいし。多くの学生は「ぜひ御社で!」なんて思ってなく、「どこかの会社に潜り込まなきゃ!」と思ってる程度なのだから。
大事なことなので繰り返すけど、「企業研究が足りない」ことが理由で不採用にしているかどうかは本調査ではわからない。
5.
就活に使っている媒体は実に多様。ただし、就職課が強く勧めているのに学生がほとんど活用していないものがある。それは、「OB・OG訪問」。学生は面識のない人を訪問することをヘジテイトしているのだろうか? 志望企業でなくても近い業界で働く先輩を訪ね、社会人から話を聞くのは無駄ではないと思うのだが、学生はOB・OG訪問をやらない。就職課が強く勧めているというのに。要するに、やりたくないことはやらない、ということ?