2017年9月7日木曜日

#宝くじの売上は過去10年減少をたどっている。しかし...

宝くじは2005年以降、じりじりと売り上げが減少してるんです。16年度の売上は8450億円で、5年前の11年から15・8%も減少。参加人口の減少はもっと厳しい状況で、『レジャー白書』によると2620万人。5年前より31・7%も減っています。

調べてみましたが、ひとことで言えば、「オンライン化の遅れ」が要因だと思います。

宝くじが売上が下降線をたどっている間、スポーツくじは売り上げ回復に成功しました。別にサッカーの勝敗予想の人気が高まったわけではなく、サッカーを知らなくても買える、自分で予想しなくても買える、という“完全な運まかせ”の商品「BIG」の人気です。これは数字選択式宝くじみたいなものです。1口あたりの当せん金が宝くじを含めた日本のくじの史上最高額の商品という話題性もありました。

でも、宝くじとスポーツくじの決定的な差は何だったかというと、ボクは、インターネットで購入するファン層を構築できたか否かだと思います。スポーツくじは「BIG」発売の前年(05年)にインターネット販売を開始しました。当初はトラブルもありましたが、3年後の08年にはインターネット販売の売上額が、売場での売上額を抜きました。スポーツくじは現在、売上の70%以上がインターネット販売なのです。

一方、宝くじの場合、最大の人気商品である「ジャンボ」がいまだにインターネット販売をしていません。

ロトやナンバーズ以外の普通くじのインターネット販売に踏み切れば、新たな客層を取り込めるでしょう。しかしその前に、既存の愛好家が「宝くじ売場」かはネットに移行し、販売委託を受けている業者さんの手数料収入は減るのでしょう。たとえ宝くじ全体の売り上げ拡大したとしても、自分の取り分が減るのはイヤ、という声があるのかもしれません。

しかし、先日書いたように、総務省は売上低迷に歯止めをかけるべく、「ジャンボ」のインターネット販売に踏み切るという決定をしました。やっぱり、「ギャンブルの主戦場はオンラインに移行している」という状況が進行していますね。

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