旧知の元営業部長氏が、「まだ社内には発表していないけど、役員会議で決まったんです」と話してくれたこと。
別に、機密性の高い情報というわけではございません(笑
「全正社員を対象に、年内に会社が提示する3つの資格のいずれかを取得することを強く推奨する」と決まったそうです。で、副店長以上および本社係長以上は「強く推奨」ではなく「MUST」とのこと。
3つの資格とは
(1)接客系の技能検定(正確な名称は忘れた)
(2)簿記3級(日商)
(3)ファイナンシャル・プランニング技能検定3級(いわゆるFP3級)
で、知人は「店舗運営の精度を高めるためにも、社会人としてパチンコ以外の知識を広げるためにも、個人的には、副店長には簿記を受けてもらいたい」と言います。
副店長、係長以上は「限りなく必須」と言ってましたから...、40人近い"上の人間"がやるわけですから、副店長より下の役職者、一般社員だってチャレンジするでしょう。こちらの会社、今年は学習YEARになりそうです。元営業部長氏が「率先垂範する」とのことですし。
こういう<社員の基礎力を高める>ような取り組みは、きっとすぐに稼働に現れなくても、やらない会社とはじわじわと差になるでしょう(すでに強い会社ですし)。社内の会話が違ってくると思うのですよね。使う言葉も変わるでしょう。共通言語もできるでしょう。
簿記3級とFP3級のどちらが難しいのか、ボクにはわかりませんが、学ぶ分野が広いという点でいえばFPだと思います。「広範囲にわたって自分の知識を広げられる」と思うので、個人的にはFPをお勧めします。
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ちょっと気になって合格率を調べましたが、日商簿記3級がだいたい40%、ファイナンシャル・プランニング技能検定3級が70%。
でもこれ、「つまりFP3級のほうが簡単なのね」ということじゃありませんから。そもそも学習内容が違うし、同じ集団が両方を受けて日商簿記3級には40%が合格し、FP3級には70%が合格したというわけじゃありません。
あまりにも「これは無理だ」と思った人は途中で挫折して受検にまでたどり着きませんし。
これはテキストなり問題集を見て、「この内容なら自分の時間を投じてでも知りたい、理解できるようになりたい」と思える方を選ぶのがよいと思います。
それと、社会人が仕事をしながら新しいことの学習を始めるには、その内容が難しいとかどうかという以前に、学習のための時間を作る、学習の習慣を作るということがポイントになると思います。
「やらなきゃいけないのはわかてるけど、なかなか気分が乗らない、忙しくて...」という状況をいかに早く脱するか。そこが勝負でしょう。
下記エントリーが参考になれば幸いです。
■ 社会人が新しいことを勉強するなら早起きすべきようだ
■ 資格試験の勉強(2)1日の学習時間 ~実は、スキマ時間をいくら積み重ねてもたいして大きな時間にはなりません。
■ いつやるの? 朝でしょう! ~総自習時間のうち、朝9時半より前に行われた学習は、全体の42.1%を占めました。←自分の場合
文=田中 剛(アミューズメントジャパン元編集長)