2015年7月5日日曜日

資格や検定についての最近の考え

ボクは「資格を取る」ということにあまり興味を持ちませんでしたが、近年、ちょっと考えが変わりました。

自分の中の「基礎知識」の幅を広げるために、資格試験・検定試験を活用するのは効率的だと思います。

そもそも、「資格を取る」ことと、「能力や知識を身につける」はイコールではないですよね。


何年か前に、ボクの前職の先輩(広告代理店)は、不動産の広告を担当することになって、クライアントを理解するために宅建の勉強をしたそうです(で、資格を取った)。
その話を聞いたときは特に何とも思わなかったんですが、いまなら「先輩は資格を取ることじたいは目的じゃなかったんだな」と理解できます。クライアントの話を理解する、業界ルールを理解するといったことが目的だったんだな、と。受検はあくまでも、基礎知識の習得の程度を図るため。

合格証を手に入れて履歴書に書くため、という目的を否定するつもりは少しもありません。それ以外にも意義はありますよね、という話です。


ビジネス書や教養書などをなんとなく読む(そしてなんとなく知識を得た気になる)のと、試験という明確なゴール(理解度と期日)を意識して読むのとでは、脳の活性度とか「気合い」がまったく違うと思うのです。

もちろん、「知ってる」ということと、「活用できる」ということは別モノです。しかし、「知らない」ということはすごく不利になったり、非効率になります。それは間違いありません。

「暗記などしなくても検索できるじゃないか」という意見もあると思いますが、はっきり言いましょう。

“基礎知識がないと、検索はノロいし、精度は低いんです!”

基礎知識がなかったり、ある分野の全体像のイメージがないと、適切な検索ができないんです。これは仕事をやっていてすごく感じます。ある人が1時間かけて「いろいろ調べたけどわからなかった」ということを、別の人間が検索すれば1分で探し出せるなんてことは、当たり前のようにあります。これは、「暗記はしてないけど、調べるための効率的なキーワードを複数知ってる」かどうかの知識量の差です。
また、検索結果の中から間違い(web上には無数の間違った情報がある)を弾けるどうかも、その分野の基礎知識にかかってきます。


ボクは今年、ある検定試験を受けましたが、そもそものきっかけは、仕事でその分野のレポートを書くために資料を探したこと。Webでも検索しましたが、断片的な感がありました。結果的に、最も体系的に整理されていると感じた資料は、その分野の「検定試験」の公式テキストだったのです。ある程度、本来の目的(仕事でのレポート作成)を終えた後、ふと「チカラ試しに受験してみようか」と思い受検してみました。

合格しましたけど、だからどうしたということでもないので、会社の誰にも言ってません。自分の中で一区切りついたから、それでOKなわけです。

この分野の知識はきっとまた仕事で使う機会があるだろうし、一度体系的に学んだので、その分野に関連するニュースなどに敏感になったような気がします。それがメリットといえば、メリットでしょうね。

[追記]
あ、少し前にほぼ同じ内容のエントリを書いてた(笑)。

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