2016年5月28日土曜日

#論理思考で何をする?

先日、取材という立場で「ロジカルシンキング」の講座を聞いたのですが、実は、こういうテーマのセミナーを聞くのは初めてでした。

で、「伝えるのは意外と難しいことなんだな」と思いました。

自分はFBなどにしばしば(ひんぱんに?)「論理思考の大事さ」ということを書いてる気がしますが、記憶をさかのぼってみても、会社の中で「論理思考」という言葉を使ったことは、ほぼありません。

前職では、めちゃくちゃ論理的に考えることを要求されましたが、「論理的に~」という言葉で指導をされた記憶はないんです。
おそらく、“わざわざ言うまでもないこと” だったのでしょう。ちなみに、MECEなんて言葉も知らなかった。けど、そういう考え方はすごく要求されました。でないと調査票の設計だってきないんですよね。

で、いまの職場(編集部)でボクが「論理的に!」「ロジカルに!」とか言ってるかというと、そういう言葉は使ってないんです。


上司:論理的に考えてくれよ。
部下:はい、わかりました。

こんな会話がなされていたとしたら、おかしいですよね。だって、この場合の部下の「はい」という返事は、「論理的に考えていませんでした」ってことですよね? 論理的に考えるか論理的に考えないかって、スイッチみたいに切り替えたり選択するようなことなんでしょうか?(笑)。

論理思考を強く意識して手直し直してほしい、ダンドリしてほしいといった場面で、自分が何て言ってるかというと、「構造を捉えよう」とか「骨格を作ろう」ですね。他には、「分解してみよう」とか、「ダイジなのはどれ?」

もちろん、「なぜそう言えるの?」「だから何が言えるの?」という質問も論理的思考を促しているはずです。

いま部内でやってる「ロジカルシンキング研修」用のスライドでは、ロジカルシンキングって言葉は表紙に登場する程度。本編ではほぼ登場しません。研修中に自分が最もたくさん使った単語は...「構造」とか「構造化」でしょうね、きっと。

論理思考を何に使ってほしいかというと、自分の職場でいえば、
・相手の話を的確に理解して
・第三者に分かりやすい文章を作る
・それをダンドリよく遂行する
ということが中心になります。
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つまり、ほぼ全部。

「構造化」や「分解」は、このほぼ全ての場面で有効です。



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