ちょっと分かりにくいタイトルだと思いましたが、要するに、誰でも自分に「自信」を持つことはできますよ、ということ。
著者の潮凪洋介氏は、「自信とは自己肯定感である」として、以下の2点を挙げています。
- 自分を信じるには「自分に成功体験を与え、自己肯定感を高める」
- ポイントは、成功体験というものをおおげさに考えない
この、「成功体験というものをおおげさに考えない」ってとても重要だと思います。
「自信」とは、、心理学用語でいう「自己効力感」が非常に近いと思います。自己効力感とは、ある状況において、「こうすればうまくいくはず」という適切な行動を、自分が遂行できるという予測および確信のことです。
スタンフォード大学のバンデューラ教授は、この「自己効力感」をもつことに影響を与えるものとして、「成功体験」「代理経験(モデリング)」「社会的説得」「生理的・感情的状態」の4つを挙げましたが、やっぱり一番重要なのは「成功体験」であると説きました。
しかし、我々は何かすごいことを克服したとか達成したことだけを「成功」と捉えがちです。ですからコラムの著者は、それを分解した「小さな成功」に目を向けましょうと言っているのです。
小さな目標を一つ一つ達成していく、その「小さな成功体験」こそが、自己効力感を育んでくれます。
我々は仕事において、複雑で大きな問題に取り組むとき、それを対処可能な小さな問題に分解して、ひとつひとつの小さな問題に対処していく、という「ベイビーステップ法」とか「スモールステップ法」を使っていると思います。自信をつける方法もこれと同じということです。
ちなみに「スモールステップ法」とは、ハーバード大のスキナー教授(心理学)が提唱し、心理学や教育の分野で使われるようになった言葉だそうです。あの、「スキナーBOX」実験をやった、スキナー教授です!
うちのムスメ(小学生になったばかり)は、ドリルを解いて花マルがもらえたり、シールが貼れると、けっこう喜んでます。あれが「小さな目標」「小さな成功体験」なのかもしれません。
我々は日々の仕事の過程で、自分自身で「小さな目標」を作って実行しているはずですから、もっと「小さな成功体験」を自覚する必要がありそうですね。
「オレ、やったじゃん!」と。
END
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