2015年6月26日金曜日

日常会話の「または」と論理学でいう「または」(OR)って、ちょっと違う。

日常会話の「または」と論理学でいう「または」(OR)って、ちょっと違います。

日常会話の「PまたはQ」は、通常、PかQかどちらか一方のみという意味ですよね。
でも論理学の「PまたはQ」は、「Pが成り立つ」「Qが成りつ」「PもQも成りたつ」の3つのケースがあります。つまり、「P∧Q」も含みます。

冒頭で、ちょっと違うと書きましたが、日常会話の「PまたはQ」が常にPかQかの「どちらか一方のみ」で使われるわけではありません。


「この記事を読めるのは、スマホまたはPCを持っている人だ」というときには、
  1. スマホのみを持っている
  2. PCのみを持っている
  3. スマホもPCも両方持っている
の3つに区分できますからね。

つまり、日本語の「または」というのは「どちらか一方」という意味だけではないけれど、そういう使いかたをすることがとても多い、ということなんですよね。

論理学では、「どちらか一方のみ」をきっちり表現することができます。「排他的論理和」(排他的または)と言って、「XOR」の記号を使います。この場合、「PもQも成りたつ」場合を除きます。 

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