2016年8月21日日曜日

#大人だからこそ基礎を学び直す価値あり!

ネット上で貧困家庭の子どものことが話題になってますね。そういう問題を解消するための学会が発足したようです。

中高生には家が貧しくても、学ぶ環境が与えられることを願います。

貧困も問題についての記事では、基礎学力の重要性について、すでに大人になっている体験者のエピソードも紹介されます。気になるのはやはり「算数」と「国語」です。

・スーパーのチラシの「◯割引き」と「◯%引き」どちらが安いかわからない。
・技術系の仕事についたら少数と分数が混ざった式に出くわして苦労した。
・電卓の%ボタンがないと消費税を計算できない(=消費税を加えた額が1.08倍だとわからない)。
・行政の福祉サービスを受けようと思って資料を見ても書いてあることが理解できない。ex.「配偶者」や「扶養」の漢字が読めない、意味を知らない
・子どもに勉強を教えてあげられない。

中学校や高校にいるときに勉強しておくのがいちばんいいことなんですが、このような基礎教育は、大人になって学びたいと思ったときにお金に余裕がなくても学べるような環境が望ましいですよね。

…と書いて思ったんですが、本屋にもBOOKOFFにも図書館にもインターネット上にも、教材は大量にあるんですよね。大学の一般教養レベルの講座だって無料で公開されています(ボクもちょくちょくネットで視聴してます)。もしかしたら、情報へのアクセス能力も、貧困によって生じた格差なのかもしれません。

思うに、学校(小中高)は、各教科の内容を教えるだけでなく、「学び方」を教えることも大事。親は子に「学び方」を身につけさせることも大事ですね(これはボクの課題です)。試験のために答えを覚えても仕方ないんですよね。社会人になると、何かを学ぶために教室で先生の話を聞くということはなくなり、ほぼ自力で調べる・学ぶことになりますから。

「独学ではわからないところがある。教材の中のわからない箇所を教えてほしい」ということはあるでしょう。ボクは資格試験の勉強をしたときには、他の教材ではどう説明してるかを見ましたね。自分が使ってる教材では説明不足だった箇所を、別の言い回しで説明していたり、説明不足だったところを補足してあって、「なんだ、そういうことだったのか~」と腑に落ちることがあります。これは結果として、人に教わったのと似たようなものです。
それでもわからなければ、一つレベルを落とす。これは仕方ない。

学びにおいて、難しいと思ったら基礎に戻るということはかなり大事だと思います。。

算数に関しては、「小学校レベルまで遡って勉強し直し」は非常に有効だと思います。いま学んでるところがわからないとき、その部分をいくら読み直してもわからないかもしれません。原因は、たいてい、その一つ手前の基礎の部分の理解不足。この"一つ手前の基礎"とは、教科書の前のページに書かれているのではなく、1年前の教科書に書かれています。

ウチの子(小4)は算数の「式と計算」の単元で苦戦したので、親なりにわかりやすく工夫して教えました。そのとき気づいたのですが、ほとんど同じことを小学3年のときに習っていたのです。ほんのちょっと、応用しているだけ。算数は積み重ねで、少しずつ難しくなっていきます。
ですから、子どもに「式と計算」についてボクが教えた内容は、小学3年生の教科書の内容です。本人は気づいてないでしょうけど(笑)。

小学4年の「式と計算」では、分配のきまり(分配法則)も教えています。これは丸1年後に、図形の面積を求める計算で、さらに2年後には分数の計算の中で登場します。小学4年で理解していたかどうかで、生徒一人ひとりによって難易度の感じ方が変わるのです。
この◯、△、□は、中学生になったらa、b、cなど記号に変わるだけの話です。

というわけで、うちの子がもしも来年、再来年に算数の勉強につまずいたら、この4年生の教科書(および副教材)の内容から教え直すことにします。

もちろん、大人にも発見がありますよ。
4年生(上)では、データの分析の基礎である「クロス集計」を使って、2つのカテゴリー変数の関係性を考えることを教えています。※そんな言葉は使っていませんが。

これはちょっと、衝撃的でした。


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