2017年3月30日木曜日

#セミナーを終えた

東京と大阪でのアミューズメントジャパン・セミナーを終えたので、ぼちぼち振り返り的なことを書いてみようと思います

が、第一に、「同じ話を聞いていても、受け止め方は違うものなんだな」ということ。
それはそうですよね、店長の一歩手前の方から、営業部長、専務、社長まで様々な立場の方が来ていたわけですから。
個人的に「え、マジで?!」と思ったのは、東京会場でも大阪会場でも、「統計リテラシーUPのススメ」の部分をもう少し聞きたかったという声があったこと(少ないですけど)。
「やっぱり、そういう人もいるんだな」と。

ところで、ホール企業の幹部の方々。貴社の店長様は次の問いに即答できますか?
「当たりが出る確率300分の1のルーレットを300回まわして、1度も当たりが出ない確率は?」
本日の会場で尋ねたら、ボクが指名した方は計算式を即答されました。スゴイ! 数値を知っていたのではなく、求めるための式を理解しているというのがサスガです!! やはり研究熱心な法人の社員さんです。

当たりの確率が1/300ということは、ハズレの確率が299/300です。それが300回続く確率は、(299/300)の300乗です。

ボクはこれ、たいていの人は、式を求める考え方がわかり、「1/300の確率だからといって、300回に1回当たりが出るとは限らない」ということが分かっていれば、それで十分じゃないかと思います。研究者ではなく、営業なりマーケティングなりの実務者であれば、これで十分。

さて、東京会場で印象的なアンケート回答がありました。
ある方(店長)は、「店舗で活かす具体的なイメージがわかなかった」との理由で、セミナー(ボクのパート)の満足度が低かった。←お役に立てず申し訳ありません
別の法人のある方は、「統計データを見て、何かできるんじゃないかという可能性を感じたので、社に戻り共有して議論したい」とのことで、満足評価。←光栄です

アンケートというフィードバックはとても参考になります。普段やってる紙媒体での記事づくりというのは一方通行で、ウケてるのかウケてないのかわからないので、つねに「これでよいのかな?」という思いでやってるものですから。

2017年3月15日水曜日

#警察庁発表 ホール軒数1万986軒

警察庁が10日に発表した資料によると、2016年12月末時点のパチンコホール軒数は、前年同時期より324軒減少し1万986軒だった。遊技機の総設置台数は同5万4944台(1・2%)減少し452万5253台。このうちパチンコ機が283万3133台(8万5258台減)、パチスロ機が169万1876台(3万314台増)、スマートボール等が244台(増減なし)。



1店舗当たりの設置台数の平均は411・9台で前年より6・9台増加。設置台数規模ごとの店舗数の推移を見ると、500台以下規模の店舗数は減少しているが、501台以上規模の店舗数は増加。店舗の大型化傾向が裏付けられている。


2017年3月5日日曜日

#「コンパクトだけど駅近」物件への回帰

高齢化社会になって郊外の商業施設の集客力はだんだんと落ちていくと思うのです。

人口や消費の郊外化というのは、逆の言い方をすれば、中心部の空洞化です。駅に近い商店街の「シャッター通り」化が起こりました。

しかし、郊外に作られたファミリー向け一戸建て住宅、マンションから、子どもが巣立ち、残ったのは老人ばかり。クルマの運転に支障が出てしまえば、クルマでの移動を前提とした生活は、お年寄りにとって不便極まりない。「そんな人がこれからどんどん増えるだろうな」と思っていたわけです。

これは10年くらい前から思ってたことなんです。この兆候を示すはっきりとした統計は見つけていませんが。きっと、郊外の大型商業施設は、集客を落とさないよう、循環バスを走らせるなどの対策をしているからなのでしょう。イオンモールの場合、ほぼバス停があります。

イオンモールの出店地ですが、北海道エリアの最新店舗は「旭川駅前」(2015)。東北エリアの際新店舗は2018年開業予定の「イオンモールいわき小名浜」で、駅近くではないものの目の前に住宅地が広がるという場所。中部エリアの最新店舗「イオンモール長久手」(2016)はリニモという交通機関の駅前。近畿エリアの最新店舗「イオンモール堺鉄砲町」(2016年)は南海本線の七道駅前
中部エリアの最新店舗「イオンモール出雲」は...鉄道駅からも住宅地からも離れてますね(笑)。

ちなみにイオンは、2012年には「都市シフト」をスタートしていて、都心型小型スーパーマーケット「まいばすけっと」、都心型小型DS「アレコ」の出店加速の方針を打ち出し店舗を拡大中です。

人の動きから見ると、「定年後に一戸建ての持ち家からマンションへの住み替えが目立っている」という記事を2015年9月にYOMIURI ONLINEが掲載しています。一戸建ての場合、庭の手入れ、地域によっては雪下ろし雪かきが大変ですから。それに足が弱くなると、家の中にある段差が不便に感じます。かくいうボクの両親も数年前、駅から遠い郊外の一戸建て暮らしをやめて駅近くのコンパクトマンションに引っ越しました。

人が集まって暮らし、「小さな街」であったほうが、自治体としても助かるのです。補助金や税制優遇などを使って、商業施設や居住区を集約しようと誘導しています。

商業施設の出店地は、当然ながら人の動きに合わせてます。郊外から撤退する店舗もあるでしょう。撤退が起こると商業集積が崩れ(だんだんと"集積地"でなくなる)、エリアとしての集客力低下が起こります。


逆に言えば、いま駅前商店街の中で苦戦しているお店(業種にもよりますが)はたくさんありますが、少し長い目で見ると、実は今、追い風の中にあります。「追い風」というよりも、「揺り戻し」みたいなことでしょう。
商店街の中で廃業してシャッターを下ろしているお店、意外にもなかなか貸してもらえません。出店を考えてる企業は、早くからそういう場所で物件探しを始めています。ホール業界も、「コンパクトだけど駅近」という物件が見直される時期だと思います。

駅前商店街の復興は地域の人々が願ってることですからね。

2017年3月4日土曜日

ホール店長~副店長向けセミナー開催!

 
3/27(月)東京、3/30(木)大阪 セミナー開催

お客様を知り、来店頻度を高める!

ホール企業の若手~中堅社員が知っておくべきこと


■□■ 開催趣旨 ■□■
遊技業界は、生活者の嗜好の変化に加え、カジノ合法化議論の中で様々な対応を迫られています。
そのような環境変化の中、アミューズメントジャパンは大規模な生活者調査を実施し、地域別、性別、年代別のパチンコ・パチスロ参加者人口推計および、プレイヤーがどのような遊び方をしているかを分析しました。
パチンコ・パチスロの参加者人口の低下には歯止めがかかっているものの、プレイヤーの遊技実態を見ると、「不都合な真実」が見えてきます。状況を正しくとらえた上で、どのような対応をしていくべきか。
業界の次代を担う副店長~店長様に学ぶ機会をご提供したいと考えました。

・プレイヤーの参加実態の変化と自店のお客様にはどんなギャップがあるのか?
・全国8ブロックの中で最も「遊技継続意向者率+新規遊技意向者率」が低いのはどこか?
・パチンコの苦境は本当に「若者のパチンコ離れ」が原因なのか?
・カジノ合法化に向かう中で、業界はどうなるのか?
・集客しているホールで活躍している若手がやっていることは何か?
・明日から実践すべきことは何か? 身に付けるべきスキルは何か?

ぜひこのセミナーに参加し、自分の・自店の方向性を見出してください。


 ■□■ 概 要 ■□■

【東京会場】 3/27(月)

第1部
パチンコ・パチスロ参加人口調査2016
~これがお客様の遊技実態! その変化が暗示する2017年の業況
講師:田中剛 (アミューズメントプレスジャパン 出版事業部統括部長)
[プロフィール]株式会社 アミューズメントプレスジャパン 執行役員 出版事業部統括部長/広告代理店、マーケティングリサーチ会社を経て2000年にアミューズメントプレスジャパンに入社、2008年8月より編集長、2014年12月から現職。

第2部 
稼働減少時代に成果を出しているお店がやっていること
~成果を出す若手が持っているマーケティング視点  
講師:堀川和映氏(第二営業部 顧問)
[プロフィール]株式会社 第二営業部 顧問、マーケティング・コンサルタント、心理カウンセラー/ホール企業管理職、メーカー管理職、セキュリティー会社役員を経て、セミナー講師、店舗プロデュース、経営コンサルタントなど、マルチにこなす業界歴30年のスペシャリスト。ブログ『心理マーケティングの視点』のファン多数。

第3部 おわりに
~質疑応答もしくはリクエストに応じて短い雑談
ex..最近のカジノオペレータ取材で感じたこと(中間管理職トレーニングの現場)/日本にカジノが開業したときパチンコ業界はどうなっている?/過去の経験則で“統計学”に勝ち続けることができますか?

日時:3月27日(月) 14:00~16:45 
募集人数:40名
参加料:7,500円(税込み)
会場:TKP新橋カンファレンスセンター(JR山手線 新橋駅 日比谷口 徒歩5分)
申込ページ https://fofa.jp/apj/a.p/130/


【大阪会場】 3/30(木)

第1部
パチンコ・パチスロ参加人口調査2016
~これがお客様の実態! その変化が暗示する2017年の業況  

講師:田中剛 (アミューズメントプレスジャパン 出版事業部統括部長)
[プロフィール]株式会社 アミューズメントプレスジャパン 執行役員 出版事業部統括部長/広告代理店、マーケティングリサーチ会社を経て2000年にアミューズメントプレスジャパンに入社、2008年8月より編集長、2014年12月から現職。

第2部 
来店頻度を高め集客力を高める人海戦術
~「営業スタッフ」になった若手スタッフたち
講師:中村恵美氏(スパークスネットワーク 代表)
[プロフィール]SPARKS NETWORK 株式会社 代表取締役/グロービス経営大学院修士課程修了(MBA)、2011年SPARKS NETWORK設立。営業マンスタッフの育成支援、自立型経営社員の育成、女性スタッフの活躍推進、顧客を創造するサービスマネジメントなどをテーマとしたファシリテーターとして活動中。

第3部 おわりに
~質疑応答もしくはリクエストに応じて短い雑談
ex..最近のカジノオペレータ取材で感じたこと(中間管理職トレーニングの現場)/日本にカジノが開業したときパチンコ業界はどうなっている?/過去の経験則で“統計学”に勝ち続けることができますか?

日時:3月30日(木) 14:00~16:45 
募集人数:40名
参加料:7,500円(税込み)
会場:TKP新大阪カンファレンスセンター(JR東海道本線 新大阪駅 北口 徒歩6分)
申込ページ https://fofa.jp/apj/a.p/130/ 


お問い合わせ先
株式会社アミューズメントプレスジャパン
TEL 03-5447-0555 
セミナー担当/田中、小川、粂川(くめかわ)

参加のお申込み 
 ↓ ↓ ↓

2017年3月2日木曜日

#「iDeCo」ってそんなにお得なの?

なんだか、iDeCo(イデコ/個人型確定拠出年金)元年という感じで、これをお勧めする記事が日々大量に流れてきますね。

「え、iDeCoって何?」という方は、ここから先は読む必要ないと思います。丁寧な説明はネット上にたくさんありますし、政府も説明していますので。

というわけで、iDeCoの説明は割愛させていただきます。

資産運用といっても確実にお金が増えるといった甘い話はそうそうないものですが、iDeCoのパワフルなところは、「支払う税金を減らすことができる」ということ。毎月拠出する掛け金は全額が所得控除の対象です。
入ってくるお金が増えなくても、出ていくお金(税金)を減らすことができれば、収入が増えたのと同じ効果ですからね。


ファイナンシャル・プランナーの方の中には、「FPの資格を持っていながら、自身で株も投資信託もiDeCoも何もやってない方は少なくない。それじゃ人に助言できないのでは? 少額でもやってみるべき」と言う方もいます。おおむね同感です。

しかしボクは個人的にはiDeCoに乗り気でないのです...。

その最も大きな理由は、まあ、非常に個人的な自分の家計というか資産状況(資産の持ち方)の問題なんですが(笑)...
「60歳までは運用資金の引き出しができない」という点、すごく引っかかってます。

これ、大きな不安だと思いませんか?

住宅ローンを返済しつつ、子どもの進学による教育支出が増えていき、もしかしたら親の介護のための支出もあるかもしれない...という未来がじゅうぶんあり得ます。

よほど他にたくさんの金融資産がある方なら問題ないのでしょうが、多くの庶民にとって、保険や定期預金って「万一、必要になったら解約しなければ」と思ってますよね。しかし、iDeCoの場合は、コツコツ積み立ててちょっとまとまった金額になっていても、60歳までは引き出しができない。それゆえ、状況によっては高い金利でお金を借りたりしなければならない、なんてことも十分あり得る。

かんたんに言えば、家計が楽ではない方はする資産運用としては向いてないのでは?と「思うのです。

その理由はもうひとつあって、所得税・住民税の減税メリットのこと。これは収入が多い人ほどメリットが大きいんです。言い換えれば収入が少ない人ほどメリットが少ない


こういうことも、知っておいたほうがいいと思います。