2017年3月2日木曜日

#「iDeCo」ってそんなにお得なの?

なんだか、iDeCo(イデコ/個人型確定拠出年金)元年という感じで、これをお勧めする記事が日々大量に流れてきますね。

「え、iDeCoって何?」という方は、ここから先は読む必要ないと思います。丁寧な説明はネット上にたくさんありますし、政府も説明していますので。

というわけで、iDeCoの説明は割愛させていただきます。

資産運用といっても確実にお金が増えるといった甘い話はそうそうないものですが、iDeCoのパワフルなところは、「支払う税金を減らすことができる」ということ。毎月拠出する掛け金は全額が所得控除の対象です。
入ってくるお金が増えなくても、出ていくお金(税金)を減らすことができれば、収入が増えたのと同じ効果ですからね。


ファイナンシャル・プランナーの方の中には、「FPの資格を持っていながら、自身で株も投資信託もiDeCoも何もやってない方は少なくない。それじゃ人に助言できないのでは? 少額でもやってみるべき」と言う方もいます。おおむね同感です。

しかしボクは個人的にはiDeCoに乗り気でないのです...。

その最も大きな理由は、まあ、非常に個人的な自分の家計というか資産状況(資産の持ち方)の問題なんですが(笑)...
「60歳までは運用資金の引き出しができない」という点、すごく引っかかってます。

これ、大きな不安だと思いませんか?

住宅ローンを返済しつつ、子どもの進学による教育支出が増えていき、もしかしたら親の介護のための支出もあるかもしれない...という未来がじゅうぶんあり得ます。

よほど他にたくさんの金融資産がある方なら問題ないのでしょうが、多くの庶民にとって、保険や定期預金って「万一、必要になったら解約しなければ」と思ってますよね。しかし、iDeCoの場合は、コツコツ積み立ててちょっとまとまった金額になっていても、60歳までは引き出しができない。それゆえ、状況によっては高い金利でお金を借りたりしなければならない、なんてことも十分あり得る。

かんたんに言えば、家計が楽ではない方はする資産運用としては向いてないのでは?と「思うのです。

その理由はもうひとつあって、所得税・住民税の減税メリットのこと。これは収入が多い人ほどメリットが大きいんです。言い換えれば収入が少ない人ほどメリットが少ない


こういうことも、知っておいたほうがいいと思います。

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