娯楽系レジャーの参加状況の調査について書いた前回の続きみたいなものですが、この調査では全国を8つのブロックに区切り、それぞれのブロックの中で、性・年代ごとに一定の回収サンプル数を割り付けて、集計の際にウェイトバックしています。ですから、地域ブロック間の参加者率の違いを比較することができます。
パチンコ・パチスロの参加者率は、大都市圏では低いという結果です。
おそらく商業が集積していて娯楽がたくさんある。つまり、種目間の競争が激しい。容易に想像できますね。
では、首都圏や近畿圏以外の、人口密度が高くない県の中ではどうか? つまり、県の中で人口が集中しているとことろ、そうでないところでは、パチンコ・パチスロの参加者率に違いはあるのか?
結論から言うと、自分は、「違いはある」と思います。
そのものずばりの調査はないのですが、 総務省が5年ごとに実施している「社会生活基本調査」には、各種娯楽の行動者率(過去1年間にそれを遊んだ人の割合)の調査あり、「パチンコ」についても尋ねています。調査対象は全国の20万人です。かなり大掛かりな調査です。
この調査では、「人口集中地区」と「それ以外の地区」というブレイクダウン項目による集計結果を出しています。その結果、 全国レベルで見て、パチンコの行動者率は人口集中地区に住む人の方が低い。各都道府県でみてもやはり、人口集中地区に住む人のパチンコ行動者率の方が低い。
娯楽の少ない地域の人にとってのパチンコホールの存在感というのは、都市部の人にとってのそれとは異なるものなのでしょうね。
最新の 「社会生活基本調査」は昨年暮れに実施されました。パチンコの行動者率は8.5%(調査対象は10歳以上)で、5年前より1.5%ポイント減少。行動者率の減少幅が大きかったのは秋田県、島根県、静岡県、広島県、東京都、愛知県。
行動者率の減少のしかたは、地方も大都市も関係ないようです。
人口集中地区でない地区は、相対的に娯楽が少ないとはいえ、「パチンコ」の他にも何かしらの娯楽があるわけですからね。
近々、アミューズメントジャパンで記事にしてみようかと思います。
文=田中 剛 (Amusement Japan 編集部)
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