2016年7月8日金曜日

#偶然の囁きに耳を貸す

"今一度、人生を振り返ると、自分が望んで入れた学校はハーバードMBAだけで、他は幼稚園以来、第一志望校に入れたことは一度もなかった。"
"まあ実に希望通りにならない生き方だと思う。ただ後悔はまったくない。"

ボストンコンサルティンググループ日本代表を退任された御立尚資さんのインタビュー記事が、人のキャリアを考える上で非常に面白い。
自身のキャリアを振り返る中で何度も出てくるのが「偶然」「運」という言葉。

"こうなれば良いな、と目標は持つものの、人生には予想していなかった流れが来るのが普通。その流れをつかみ、流れにのっていくためには、先のことをがちがちに予定したりはしない。"
"自分らしく成長していくためには、偶然の囁きに耳を貸さないといけない。"

居心地の悪さを感じていた職場を辞めて、コンサルタントに転じたところ、その仕事が合っていた。御立さんは、就職活動を始めた学生時代には、考えもしなかったキャリアを歩んだことだろう。

このインタビュー記事を読んで思い起こしたのは、スタンフォード大、ジョン.D.クランボルツ教授の「計画的偶発性理論(Planned Happenstance Theory)」

「キャリア意思決定における社会的学習理論アプローチ」を研究していたクランボルツ教授はこれを発展させ、1999年に「個人のキャリアは、偶然に起こる予期せぬ出来事によって決定されている事実がある。でもね、その偶発的な出来事を、主体性や努力によって最大限に活用し、力に変えることができるんだよ」と、予期せぬ出来事を学習の機会と捉えることを提唱しました。

御立さんは、これを地でやってきたように思いました。


興味のある方は、ぜひダイヤモンドオンラインの記事をご覧ください。

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