知識のメンテナンスのため、クランボルツ教授のキャリアカウンセリング理論を学びに行ったのですが、本人のカウンセリング映像はかなり衝撃的でした。
ロジャーズ派をベースにする、傾聴、感情に寄り添う、というカウンセリングとはまったく違うアプローチでした。感情よりも行動にフォーカスしています。そして、かなり、「教える」というスタンス(これはロジャーズ派からは"指示的だ"と批判されるかも)の場面が見られます。
正直なところ、「これは他流派だ」と思いました。
しかしながら、この方が自然なやりとりのように思ったのです、自分は。
キャリアについての相談者が「私は○○○を目指していますが、本当に○○○に向いているんでしょうか?」と言ったら、ロジャーズ派のカウンセラーなら、「本当に、○○○という仕事に向いているのか、不安に感じてるんですね?」と言うでしょう。間違いなく。
でも、クランボルツ教授はこう返しました。
「なってみないとわからないと思いますよ」
これは、キャリアカウンセリングを学んだ人にとってはかなり衝撃的で、吹き出すか唖然とするかなんです。
能力や興味を伸ばす、アクションを起こす力を与える、というスタンスなんです。
“受容・共感・自己一致だけでは問題は解決できない、学習(※)することの援助が必要”、という考えにも納得感があります。※心理学でいう「学習」とは、勉強という意味よりはるかに幅広く、経験を通して身につけたものすべてを指す。
いいな~、クランボルツ先生。
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