新しいことを覚えられないのは、たしかに悔しい。しかしそれ以上に悔しいのが、ケアレスミス。試験の設問中の一文の見落とし、見誤り。知ってることを(すでに記憶していること)を活用できなかったとき。猛烈に悔しい! そういう思いをしたことを忘れないよう、これを書くわけです。
例えば、択一問題で「誤っているもの」を1つ選べという設問なのに、「適切」なものを選ぶようなミス。練習問題に取り組み始めた頃には、しばしばこういうミスをした(たいていは頭が疲れていた)。
実はこの手のミスは、学習が進めばほぼなくなります。なぜかというと、「誤っているもの」を1つ選べという4択の設問(=正しいものが3つある)で「適切」なものを探したら1つに絞り込めない。ですから、おかしいなと気づけます。
回答の単位を間違えるというのも、絶対にやっちゃいけないケアレスミスです。「円」で答えるべきなのに「万」の数字で答えるとか。小数点以下の扱い(どこで四捨五入or切り捨てするか)も同様ですね。
仕事で部下がこんなミスしたら、「ちゃんと読めよ!」「人の話、ちゃんと聞いとけよ!」と叱りますから、練習問題でこういうミスをする自分が情けなくなりました。知らないこと(まだ記憶してないこと)で失点するのは、ある意味、仕方がない。でも、練習問題をやっていて、こういうケアレスミスを連発したときは「オレはバカなんじゃないか?」と悔しくて身悶えしましたね。
© タイトル:ブラックジャックによろしく 著作者名: 佐藤秀峰
早とちりも非常にもったいないですね。実際に自分がケアレスミスで失点したものに、以下のような問題がありました。
シャープレシオ(投資の効率性を示す指標の説明として、適切なものを選べという問題です。シャープレシオとは投資の効率性を示す指標で、リスクの度合い(=標準偏差)が異なるポートフォリオ間の比較をするときに用いられます。4つの選択肢のうち2つはすぐに「違う」と除外でき、残った2つ(下)は、どういう数値のときに投資効率がいいと判断できるか?という説明。
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(a)標準偏差の数値が
大きいほど効率がいい
(b)標準偏差の数値が
小さいほど効率がいい
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頭の中に「シャープレシオの数値は大きいようがいい」ってことがぱっと浮かんでしまい、(a)を選んでしまいました。不正解です!
悔しいです。
シャープレシオを求める式は、
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(ポートフォリオの収益率ー無リスク資産の収益率)
÷ ポートフォリオの標準偏差
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です。
ちゃんと覚えてました。標準偏差は分母です。シャープレシオの値が大きくなるのは、分母が小さいほう。当然ですよね。
知ってることも、ケアレスミスしたり、活用できないとテストで得点できません。それは仕事においても同じ。
知識を実生活で役立てないと、かなりもったいないですよね。
※知識コレクションという趣味を否定する意図は全くありません。