昼間、難しい問題に取り組んでいて、その場で解決の糸口が見えなかったことが、翌日には有効なアプローチが見えた。なんてこと、ありますよね。
頭が疲れすぎてもうろうとしている状態よりもフレッシュな状態の方が、考えが冴える。そういうこともありますが、実は、睡眠中の脳の働きにも関係があるそうです。
“睡眠には、脳に蓄えた知識を整理整頓して使える状態にする役割があることがわかっています。知識の量が変わるのではなく、知識の質が変わる。”
新たな知識のインプットをして(講義を受けたり)、その場ではいまひとつ理解できなかったことも、ある程度は、帰り道や帰宅後にあれこれ考え、寝ている間に整理されるようです。
そういうわけで、池谷裕二・東京大学大学院薬学系研究科准教授は、
“就寝前の1~2時間というのは、記憶の質を高め、ひらめきを与える睡眠というバックアップ装置が付いた、きわめて学習効率が良い時間帯”
だと言います。
これが、「良質な睡眠」が必要な理由です。
それは必ずしも長時間の睡眠を意味しません。
インプットした夜、どんな睡眠をとるか。
インプットしてから寝るまで、どう過ごすか。
それによって、インプットの成果(知識の整理、定着)はまったく異なるということ。
教わった知識を整理して、自分の仕事でつかえるように再構築して...という作業を脳にさせたいと、本気で思っているなら、インプットの後にお酒を飲んで“楽しい時間”を過ごすことは(残念ながら)効果的とはいえないみたいですね...。
写真著作者:Novafly
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