2015年9月26日土曜日

#回復力、打たれ強さ、適応力

ちょっと興味を持った「レジリエンス」についての本を読み始めました。


以前、セミナーを聞いたときにも思いましたが、これは論理療法(Rational Emotive Behavior Therapy)をベースにしているように思います。
使っている言葉は違えども、意味はほぼ同じ。「役に立たない思い込み」とは、論理療法でいう「イラショナル・ビリーフ」。

提唱しているメソッドは、他にも先人の研究に基づいたものが取り入れられているので、信頼感があるように思います(根拠が説明されてないものもあるが)。

「レジリエンス・トレーニング」というのは、そういった先人の研究を、わかりやすい言葉に置き換え、自分で実践できるよう簡易化して提示しているのでしょう、きっと。

とはいえ、(まだ読み始めたばかりですが)おそらくは、言うは易し行うは難しということもあるのだろうと思います。


アルバート・エリスが提唱した論理療法は、その名の通りに論理的に、“自分の情緒を混乱させている非論理的な思い込み” を見つけて論駁していくもの。
「自分が強くこだわっている考えは、現実的で事実に基づいているか?」「自分が強くこだわっている考えは、論理的か?」と自問していきます。
よって、論理的に考えることが苦手な人は、自分一人で実践するのは難しいのでは。この点は「レジリエンス・トレーニング」にも言えることだと思います。


また、レジリエンスを高める技術の一つに「自己効力感を高める」が挙げられていますが、これはある意味で当然のことです。自己効力感self-efficacy)とは、心理学者のアルバート・バンデューラが提唱した概念で、彼は「障害に面したときの粘り強さなど様々な行動に影響を及ぼす」と説明しましたので。
バンデューラによると、自己効力感の源泉で最も強いものは「達成体験」。人から「あなたならできる」と言われるよりもなによりも、小さくても良いから成功の実体験をする必要があるのです。
自己効力感が低い人が、第一歩を踏み出し、(小さくてもよいから)成功体験を積むには、周囲のサポートも必要ではないかと思います。


読み始めたばかりでこんなことを書いていますが、そろそろ読書に戻ります。先を読み進めるのが楽しみです。

p.s.
どうでもよいことですが、エリスもバンデューラも、「アルバート」なんですよね。

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