2015年5月28日木曜日

どうやったらできるのか?と考えることが大事

失敗談を書きましょう。


ある仕事を請けて、それを第三者に実行してもらいました。要するに、マネージャーとして実務者に仕事を振ったわけです。

「これは素晴らしい!」というほどのアウトプットではなかったけど、実務担当者の過去の仕事は信頼できるものでしたし、「こんなもんだろう」と思いました。元々の素材は変えようがないし、様々な制約の中でやってることですから。

しかし、クライアントは、その仕事のアウトプットが不満だと言うのです。

納品したアウトプットに満足してないという話を聞いてすぐ、自分は現地に足を運んで状況を確かめました。
「クライアントが要望してたことは、できるんだろうか、できないんだろうか?」
ボクもそれなりの経験がありますから、難易度の判断ができます。で、「これは厳しい制約だな〜」と思いました。社に戻り、その方面に詳しい先輩社員に意見を求めました。

皆、口を揃えて、「それは無理だろ。そうするしかなかったと思う」と、実務をやった人に同情的な意見。
「やっぱりそうですよね」と、ボクも納得。

しかし、クライアントは納得していない(怒っているわけではないし、クレームをつけているわけでもない)。

こちらも気分がすっきりしないので、忙しいクライアントに無理をお願いして、現場に一緒に行ってもらえないかと頼みました。オフィスじなくて、現地で意見交換すれば、次につながる何かの発見があるかもしれないし。

そして現地で落ち合いました。そこでクライアントから見せられたのです、ボクも会社の人たちも「不可能」と思っていたアウトプットを。別の業者さんが、問題のあったワンポイントだけを依頼され、やり直したのです。

え、何これ? 

我が目を疑いました。

で、その場で必死に考えました。

「どうしたらこんなことができるんだろう?」

お分かりですよね。
最初にボクが一人で現地調査に来たときは、「できるかな? できないかな?」と考えてました。二度目は、「どうしたらできるんだろう?」と考えました。

この違いはすごく大きいのです。

そして数十秒で、「もしかしたら、できるかも」と思い至ったのです。もちろん、まだ半信半疑。

クライアントから、あるデーを提供してもらって、会社に戻ってそれを解析してみて、自分が集めた素材を加工して…。

できましたね。

この仕事を担当してくれた人も、会社の先輩も、そして自分も、「無理!」って思ってたことは、無理なことじゃなかったんです。できなかったのは、我々の知恵が足りなかったからなんです。

というわけで、「こういうケースでも対処法はある」ということを、社内の関係者にレクチャーするための資料を作りました。

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