イギリスは他国に比べて大学進学の経済的な負担が軽いそうです。政府が貸し出す学資ローンは、返済額は収入(=返済能力)に応じるという仕組みのため、低所得であれば返済は求められない。
で、何が起こっているか?
ZUU Onlineの記事は衝撃的です。
イギリスでは、大卒者があふれてしまい、大学を出たものの高額所得の仕事に就けず、低所得あるいは無職にとどまる大卒者が急増しているというのです。
学資ローンは返済しなくていいけど、生活費はかかるわけですから、苦しい生活を強いられています。
調査の対象となった31万人中49%が「高卒でも現在の職業につけた」と大学進学に価値を見出しておらず、37%が「学資ローンを組んだこと自体を悔やんでいる」と回答。
日本でも、「借金までして大学を出たけど、あまり意味はなかった」と思ってる人が大勢いるのでしょうか?
だとしたら、学生本人が貸与を受ける日本学生支援機構は規模を縮小していったほうがいいのではないか? 進学したその一時点だけを見れば「おかげで進学できた」と思っていても、結局のところ、社会に出る頃に背負った借金の重さに気づき、かつ「大学は価値がなかった」と後悔するのであれば。
日本のGDPに占める教育関連予算は先進国の中で少ないので、拡充すべきと思う。けど、重点的に予算を投じるべき領域は、大学進学の資金支援よりも、小中高といった基礎教育をしっかり受けられるための支援なんじゃないか。
皆んなが皆んな大学へ行く必要はないことを、イギリスの状況が物語っているように思います。
◾︎ZUU Onlineの記事
https://zuuonline.com/archives/124491
[参考までに]
いま日本で中心的な学資金ローンは日本学生支援機構(JASSO)の一種、二種ですが、これにも経済困難、傷病、災害等、奨学金の返還が困難になった場合、毎月の返還額を半分にする(その分の返還期間は2倍になる)「減額返還」という制度があります。
いま日本で中心的な学資金ローンは日本学生支援機構(JASSO)の一種、二種ですが、これにも経済困難、傷病、災害等、奨学金の返還が困難になった場合、毎月の返還額を半分にする(その分の返還期間は2倍になる)「減額返還」という制度があります。
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