2016年12月31日土曜日

#子どもが生まれたら、やはり「学資保険」に入った方がいい

子どもが生まれた、もうすぐ生まれる、となると気になってくるのが「学資保険」だと思います。年初にちょうどそういう部下がいたんで、なんだかボクも気になっちゃったんですよね。

住宅費用、教育費用、老後費用は人生の3大費用と言われます。子育て(教育費と養育費)は住宅購入と同じくらいの大きな支出となりますから、早いうちから蓄えていかないと後が大変です。

結論から言うと、あまり深く考えずに学資保険に入ったほうがいいと思います。

違う意見あるでしょう。
1.学資保険は貯蓄機能だけでなく保険機能も備えているため、保険料には契約者の死亡保障に対するコストが含まれている。よって、お金を増やす目的には向いていない(特に保険期間が短い場合や契約者の年齢が高い場合は不利)。
2.予定利率は加入時のまま固定されるので超低金利の今は、貯蓄目的としてまったく魅力的でない。
3.換金性が低い。お金が必要になって途中で解約すると元本割れする。※定期預金なら解約しても元本割れしないのに。

反対意見はこんなところでしょうか? どれももっともな意見です。

しかし、こういうのは「絶対にこちらが正しい、オススメ!」というのはないと思います。各人の価値観であったり、何に安心感や利便性を感じるかです。



部下が「こんな反対意見もあるようですけど」と上記のようなことを挙げたら、ボクなら次のように答えます。

1.については、30代で、払込期間17年とかだったら、定期預金と比べて不利とは言えない。
2.「増やそう」と思ったらその通り。でも減るわけじゃないし確実に貯まっていく。
3.途中換金性が必要になるということは緊急事態なんだから、そのときは元本割れしても仕方ないと割り切る。ちなみに、一時的に入り用ということなら、契約者貸付制度がありますので、解約しないことも検討すべきです。※金利は高い。

ボクが「あまり深く考えずに学資保険に入ったほうがいい」という理由は、
1.とにかく強制的に引き落とす
2.換金性がやや低い(簡単に手を付けようと思わない)
です。

積み立て型の定期預金でもいいんですが、若い夫婦はとにかく引き落とすべき!
月々の可処分所得から、ゆくゆく必要になるお金をまず見えないところに移動してしまうって重要です。本当は「資産」なんだけど、生活費(費用)を支出したつもりになって、「こんなにお金は出て行くんだね。今月使えるお金はもうあまり残ってないね」という気分になること。

そうでもしないと、独身気分、DINKS気分が抜けずに、消費生活を謳歌してしまいますからね。

ボクの経験から言いますと、子どもが生まれて小学校に入っても、「この先、子育てにはたくさんのお金がかかる」なんて、実感できませんから。

もういちど書きますけど、「実感できません」よ。

計算すれば、どう考えたってかなりのお金がかかる(前回書きました)。でも、子どもが小さいうちは、日常ではそんなことは感じないんです。

だからこそ、学資保険に入って一定額を引き落としてしまって、「いま使えるお金はこれだけなんだ」と新しい金銭感覚に慣れる必要があるんです。

換金性がやや低いというのも好都合で、「いま解約したら元本割れだよね」というのが安易な解約のブレーキになります。
これが積み立ての預金だと、「おー、お金が貯まってる〜」みたいな感覚になって、つい「家族のため」なんて言って立派な車に買い替えたりしてしまいかねないし(笑)。

人間の心はそんなに強くないですから。


[追記]
上記の見解は、「入らないより入らない方がいい」ということですが、デメリットもあることをご承知ください。現実には、「低解約返戻金型保険」も検討に値するものだと思います。
学資保険にせよ、低解約返戻金型保険にせよ重要なことは以下の3つだと思います。
(1)増やす機能はほぼありませんので、金融商品としては魅力的ではありません。
(2)安心料というコストを払っています。自分が安心料に対していくら払うつもりか意識すべきです。
(3)中途解約しないで済むような全体的な家計プランの中で考えること。中途解約すると、金銭的には大損ですから。

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