2016年3月14日月曜日

#人をあるタイプに分類する (その3 共通因子を抽出した!)

<続き>
前回は、ライフスタイルやレジャーに対する志向、お金の使い方など20以上の質問の回答を分析し、そこから、複数の質問(=測定項目)の背後に隠れている、共通する<共通因子>を抽出するという話でした。

質問項目は以下です。

==質問項目==
  • 平凡に暮らすより何か変わったことがしたい
  • 運の要素を楽しむレジャー(余暇活動)が好き
  • 勝ち負け、点数がはっきりしたレジャー(余暇活動)が好きだ
  • みんなでわいわい騒ぐことが好きだ
  • 別の人格を演じたり、物語を楽しむレジャー(余暇活動)が好きだ
  • 身体を動かすレジャー(余暇活動)が好きだ
  • 好きなことに費やすお金は惜しまない
  • はまったらとことん突き詰めるタイプだ
  • モノを作ったり絵を描いたりする創作活動が好きだ
  • 自分は思い切りがよいと思う
  • 一人の時間を大切にしたい
  • 平穏やリラックスできるレジャー(余暇活動)が好きだ
  • 平穏な生活が一番だと思う
  • 個人で楽しむレジャー(余暇活動)が好きだ
  • 毎日が楽しければそれでよいと思う
  • 自分は人生を楽しんでいる
  • ストレスをためない自分なりの方法がある
  • 日常生活でストレスを感じることが多い
  • 時間に余裕がある方だ
  • 自分は倹約家だと思う
  • したいこと・買いたいものを決めて計画的にお金を貯めていくほうだ
  • 将来の計画を立てて準備をしている
  • ついつい予定よりも多くお金を使ってしまうことがある
========

上記の質問の測定値から、
・少数の
・直接には観測することができないが
・複数の項目の背後に潜む共通の因子

を抽出しました。


それが以下です。


【第1の因子】は「平凡に暮らすより何か変わったことがしたい」と最も相関が強いものでした。この次に相関が強い項目は、「運の要素を楽しむレ ジャー(余暇活動)が好きだ」「勝ち負け、点数がはっきりしたレジャー(余暇活動)が好きだ」です。つまり、これらの志向の背後に潜む、共通する<何か> です。


【第2の因子】は「一人の時間を大切にしたい」と最も相関が強い。この次に相関が強い項目は、「平穏やリラックスできるレジャー(余暇活動)が好きだ」「平穏な生活が一番だと思う」「個人で楽しむレジャー(余暇活動)が好きだ」です。


【第3の因子】は「自分は人生を楽しんでいる」と最も相関が強い。この次に相関が強い項目は、「日常生活でストレスを感じることが多くない」「ストレスをためない自分なりの方法がある」です。


【第4の因子】は「自分は倹約家だと思う」と最も相関が強い。この次に相関が強い項目は、「したいこと・買いたいものを決めて計画的にお金を貯めていくほうだ」「将来の計画を立てて準備をしている」です。


この4つの因子を抽出できたことによって、23の質問項目個々の結果でなく、各因子のスコアによって回答者を説明することができるのです。

分析がぐっと容易になります。

つまり、4つのモノサシで回答者をハカって、その値によって<似ている人>のグループを作っていけばいいのです。


<似ている人>のグループをどうやって作るのか、ということについては、またいずれ。

=== Research & Solutions!===

【前回】
#人をあるタイプに分類する(その2)共通因子を抽出する

【前々回】
#人をあるタイプに分類する(その1)共通因子とは何か?

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