前回は、ライフスタイルやレジャーに対する志向、お金の使い方など20以上の質問の回答を分析し、そこから、複数の質問(=測定項目)の背後に隠れている、共通する<共通因子>を抽出するという話でした。
質問項目は以下です。
==質問項目==
- 平凡に暮らすより何か変わったことがしたい
- 運の要素を楽しむレジャー(余暇活動)が好き
- 勝ち負け、点数がはっきりしたレジャー(余暇活動)が好きだ
- みんなでわいわい騒ぐことが好きだ
- 別の人格を演じたり、物語を楽しむレジャー(余暇活動)が好きだ
- 身体を動かすレジャー(余暇活動)が好きだ
- 好きなことに費やすお金は惜しまない
- はまったらとことん突き詰めるタイプだ
- モノを作ったり絵を描いたりする創作活動が好きだ
- 自分は思い切りがよいと思う
- 一人の時間を大切にしたい
- 平穏やリラックスできるレジャー(余暇活動)が好きだ
- 平穏な生活が一番だと思う
- 個人で楽しむレジャー(余暇活動)が好きだ
- 毎日が楽しければそれでよいと思う
- 自分は人生を楽しんでいる
- ストレスをためない自分なりの方法がある
- 日常生活でストレスを感じることが多い
- 時間に余裕がある方だ
- 自分は倹約家だと思う
- したいこと・買いたいものを決めて計画的にお金を貯めていくほうだ
- 将来の計画を立てて準備をしている
- ついつい予定よりも多くお金を使ってしまうことがある
上記の質問の測定値から、
・少数の
・直接には観測することができないが
・複数の項目の背後に潜む共通の因子
を抽出しました。
それが以下です。
【第1の因子】は「平凡に暮らすより何か変わったことがしたい」と最も相関が強いものでした。この次に相関が強い項目は、「運の要素を楽しむレ ジャー(余暇活動)が好きだ」「勝ち負け、点数がはっきりしたレジャー(余暇活動)が好きだ」です。つまり、これらの志向の背後に潜む、共通する<何か> です。
【第2の因子】は「一人の時間を大切にしたい」と最も相関が強い。この次に相関が強い項目は、「平穏やリラックスできるレジャー(余暇活動)が好きだ」「平穏な生活が一番だと思う」「個人で楽しむレジャー(余暇活動)が好きだ」です。
【第3の因子】は「自分は人生を楽しんでいる」と最も相関が強い。この次に相関が強い項目は、「日常生活でストレスを感じることが多くない」「ストレスをためない自分なりの方法がある」です。
【第4の因子】は「自分は倹約家だと思う」と最も相関が強い。この次に相関が強い項目は、「したいこと・買いたいものを決めて計画的にお金を貯めていくほうだ」「将来の計画を立てて準備をしている」です。
この4つの因子を抽出できたことによって、23の質問項目個々の結果でなく、各因子のスコアによって回答者を説明することができるのです。
分析がぐっと容易になります。
つまり、4つのモノサシで回答者をハカって、その値によって<似ている人>のグループを作っていけばいいのです。
<似ている人>のグループをどうやって作るのか、ということについては、またいずれ。
【前回】
#人をあるタイプに分類する(その2)共通因子を抽出する
【前々回】
#人をあるタイプに分類する(その1)共通因子とは何か?
<似ている人>のグループをどうやって作るのか、ということについては、またいずれ。
=== Research & Solutions!===
【前回】
#人をあるタイプに分類する(その2)共通因子を抽出する
【前々回】
#人をあるタイプに分類する(その1)共通因子とは何か?
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